ブルーベリーは美味しいだけでなく、ヨーグルトにトッピングしたりなど色々な食べ方ができますよね。
そんなブルーベリーを自分で栽培できたらいいなー。と思っている方も多いことでしょう。
果樹の栽培でもブルーベリーは簡単な方だといわれており、ブルーベリーの栽培は難しくありません。
ご自宅のベランダで栽培することができますし、消毒も必要なく病気になりづらいので簡単に育てることができます。
初心者の方向けにブルーベリーの栽培方法をわかりやすく紹介しますのでぜひ育ててみてください。
ブルーベリーの育て方はとても簡単ですよ!
ブルーベリーの種類
ブルーベリーには多くの種類があり、大きく分けると4種類に分けられます。
・サザンハイブッシュ系
・ラビットアイ系
・ブラックベリー系
この種類からさらに品種は細分化されて分けられますが、種類は大きく分けるとこの4種類になります。
4種類にもそれぞれ特徴があり、その特徴によって栽培条件が違います。
ラビットアイ系
暖地向きで収穫期間が長いです。
作りやすくて土壌適応性が高いです。
7月中旬くらいから収穫ができます。
ノーザンハイブッシュ系
早生種と言われていて収穫は6月〜7月です。
大粒になる事が多く、寒冷地でも良く育ちます。
土壌の酸度調整には特に注意して下さい。
ラビットアイ系と比べると土壌適応性は低いです。
サザンハイブッシュ系
全国で栽培ができます。
温暖地で栽培が出来るように育成されています。
暑さには強いのですが寒さであったり乾燥には少し弱いのが特徴です。
ブラックベリー系
種を包んでいて中に小さな粒がたくさん集まって実になっています。
これは木いちごの仲間です。ラズベリーと一緒です。
栽培できる種類
栽培をするときには、多くある品種の中から栽培する地域や気候や条件に合った品種のブルーベリーを選ぶことが大切です。
栽培されている品種は主に以下の3種類です。
・サザンハイブッシュ系
・ラビットアイ系
(ブラックベリー系を栽培するには、他の品種の受粉が必要になるため、外しています。)
基本的にブルーベリーの栽培方法は3種類とも同じです。
栽培方法は同じなのに何がどう違うんだろう?と思いますよね?
栽培する場所や気候によって適した品種が違うのです。
寒さにとても強いため、北海道南部から中部地方での栽培が適している。
東北地方の南部から沖縄まで栽培が出来ますので暖地向けの品種。
暖地向けの品種で、関東より南部地方での栽培が可能。
このように地方や気候によって栽培する品種が違います。
ブルーベリーは酸性壌土で栽培が大切ですが、これらの品種は比較的土壌を選びません。
特に、ラビットアイ系は初めて栽培する初心者の方にオススメです。
スポンサーリンク
ブルーベリーの育て方【鉢選び】
ブルーベリーは苗から育てる方法と種から育てる方法がありますが、初めての栽培や一般的にも苗から栽培する方がおおいです。
鉢にもいろいろな大きさがありますので、どの大きさの鉢がいいのは迷いますよね。
鉢の大きさですが、樹を大きくしたいかしたくないかによって違ってきます。
大きくしたくない場合:苗と同じ大きさの鉢
年数が経ってくるとブルーベリーの樹が大きくなり、鉢の中に根っこがいっぱいになってきます。
樹を大きく育てていく場合は必ず鉢を替えてあげましょう
鉢の植え替えについては、この記事の下の方に書いておきます。
2つの鉢で栽培をしましょう。
ブルーベリーは2種類を育てることで実ができる特徴があります。
ブルーベリーの育て方【土】
ブルーベリーは酸性の土を好みます。
土壌がよくないとブルーベリーの木が枯れてしまうことがあります。
ブルーベリーの木は病気になりづらいのですが、土は必ず酸性壌土を使ってください。
土壌を改善しようと言うのであれば「ピートモス」を使って土壌の改善を行ってください。
前日にピートモスに水をたっぷりと含ませておきます。
ブルーベリーの育て方【肥料】
肥料を与えることで甘い果実に育ちます。
肥料は与える量や時期があるので注意しましょう。
ブルーベリーの肥料を与える時期は、春を目安におこないます。新芽が芽吹く時期くらいからです。
芽吹きの時期から梅雨が明けるころにブルーベリーは成長します。
芽吹いたころから7月中旬くらいの時期です。
他にも夏が終わったころから秋の紅葉あたりで成長します。9月くらいから大体2ヶ月くらいの間です。
春・秋の時期に肥料が切れることのないように与えてあげるのがベストです。
肥料と言ってもたくさんあります。
与えた効果が効く時間や効果が現れる時間など肥料によって違いますので、育てる環境に応じて肥料は選びましょう。
◆化成肥料
肥料の成分バランスがよく含まれている化学肥料はオススメなんですが、ブルーベリーは土を酸性にするのが大事なので、窒素とマグネシウムが少し含まれているものがオススメです。
◆暖効性肥料
この肥料は長い時間をかけて土に馴染んでいきます。
◆速効性肥料
速効性肥料は暖効性肥料に比べると効果が出てくるのが早いです。
効果が出るのは早いのですが与えすぎに注意が必要です。
肥料は与えすぎると肥料成分で根っこかを痛めてしまったり、樹になる葉っぱが肥料で焼けてしまい赤くなってしまうことがあります。
ブルーベリーは春先の1回でも成長していきます。樹の状態をよく確認して樹の成長期に合わせた肥料を与えるようにしましょう。
ブルーベリーの育て方【日当たり】
ブルーベリーは日光を好みます。日光が大好きなため日当たりの良い場所で栽培をしましょう。
ですが栽培する環境によっては、日当たりの良い場所が難しいと思って栽培できるのか悩んでいる方もいるでしょう。
ブルーベリーは半分日陰で管理することもできるのですが、成長したときに実や花のつきが悪い原因となってしまいます。
そのため、日当たりの良い場所を第一にしてあげて、日陰にはずっとではなく数時間程度にしてあげましょう。
美味しい実を採るには日当たりの良い場所が一番なんです。
ブルーベリーの育て方【水やり】
季節や気候によっても水やりの頻度は異なりますが、表面の土が乾燥していたら水をあげるようにしましょう。
鉢やプランターの一部分の土ではなく、土の表面全体に水をあげます。
その時、泥がはねかえってこないように静かに水をそそぎます。泥がはねて葉や茎に付着すると、カビやウイルスが原因となり病気になることがあるからです。
他の植物と同様に、ブルーベリーも水をやりすぎると根っこが枯れてしまいますので、やりすぎに注意してください。
また、水やりに適した時間帯ですが、できれば朝にあげるようにします。
特に気温が高い夏場は、鉢の中の温度が高くなり根が傷むことがあるため、なるべく朝早い時間帯にあげるのがオススメです。
夏場と違い冬は枝のみになり、根からの水分の吸収も少なくなり葉っぱから水分が蒸発しないため、冬は頻繁に水やりをする必要はありません。
ブルーベリーの育て方【植え替え】
鉢での栽培では「植え替え」が必要になってきます。
植え替えはその時の苗の大きさより一回り大きい鉢にしましょう。
鉢の大きさはブルーベリーを育てている年数によって変えますので、以下を参考にしてください。
2年目:8号鉢
3年目:10号鉢
4年目以降は3年目と変わりません。
ブルーベリーの根は繊維のようになっていて細く、横に広がり成長していきます。
成長して根が伸びていくと鉢の中で根は窮屈な思いをしながら成長していくのと、苗が枯れてしまうことや育成が遅くなってしまいます。
そのため、このような根詰まりを避けるため「植え替え」が必要なのです。
また、同じ土を長く使っていると土も古くなってきます。
栽培のために肥料を与えますが、肥料を与えることによって土がアルカリ性になっていくことがあるのです。
それを防ぐためにも植え替えを行い、同時に土を酸性にしていくのです。
ブルーベリーは酸性土壌を好みますので、酸性の土であることが大切です。
また、古くなった土をつかって鉢の中で育てていると、実ができにくくなったり、成長が止まって花も咲きにくくなってしまいます。
このような理由から、必ず鉢の植え替えをおこなうのです。
植え替えは根を窮屈にしない以外にも、土を酸性に保つことや樹を若返らせる目的もあるのです。
ブルーベリーの育て方【植え替え時期】
植え替えの時期は10月から12月くらいがいいです。
ブルーベリーの実を収穫する時期も終わり、花も咲き終わったくらいです。
収穫と花を楽しんだあとに植え替えをすると、また次の収穫が楽しみになりますよ。
この次の植え替え時期は1月から3月で、剪定(せんてい:枝をハサミで切り落とす)が終わった時期にあたります。
剪定も終わっていれば植え替えも簡単にできます。
ブルーベリーの育て方【剪定】
元気な枝に実をたくさんつけさせるために剪定をします。
剪定は夏と冬におこないます。内側に向かって成長している、傷がついている、他の枝に比べて成長が早い枝などをカットします。
冬は11月~2月頃におこないますが、雪が降る地域では雪の重みで枝が折れるのを避けるため、雪が降る前に剪定します。
ブルーベリー の植え替え【土】
苗の成長に合わせた大きさの鉢に植え替えてあげるわけですが、この植え替えをするときに一緒に土づくりも行なっていきます。
ブルーベリーは酸性土壌で栽培することが大事なので、植え替えと一緒に酸性の土壌にしてあげましょう。
土壌改良剤として「ピートモス」を混ぜることによって酸性の土になっていきます。
コケ類やヤナギが腐食化したもので、有機酸が入っているので混ぜると酸性の土になっていきます。
植え替えと一緒に土も新しくしてあげることでブルーベリーも成長していきます。
まとめ
ブルーベリーは鉢やプランターで育てる事が出来て、初心者向けの育てやすい果樹ですし、栽培は覚えてしまえば難しくはありません。
また、栽培には多くの用土を必要としないので、お庭やベランダでの栽培が可能です。
果実も大きくならないため、広い場所じゃなくても栽培が出来ます。
消毒も必要ないため採ってすぐに食べられますし、採りたては更に美味しいです。
また、病気に強い果樹です。
・地域や気候によって品種を選ぶ。
・土は酸性壌土で栽培する。
・日光を好む
・鉢植えは植え替えをする
酸性壌土での栽培が大切ですがラビットアイ系は比較的土壌改善選びません。
初めてブルーベリー栽培をするのであれば、ラビットアイ系の栽培が初心者の方には育てやすいです。