人数を数える時、「名」と「人」はどちらを使っていますか?
名と人は同じ場面で使われているような感じがしますが、実はこの2つは使い分けられているのです。
「えっ!?気にした事がなかった・・・。」
という人も、もしかすると、知らないうちに使い分けているかもしれませんが、違いを知っておいた方が間違う心配もなく、自信をもって使い分けすることができます。
仕事で使うこともありますので、知っておいてソンはありません。
『名』と『人』の違いについて説明していきますね。
『名』と『人』の数え方の違い
「お客様は何名様ですか?」と聞かれたことってありますよね?これはお店の店員さんであったり接客業だとよく聞く言葉です。
こういった場合は「2人です」と答えますよね。
他にも「兄弟は何人ですか?」と聞かれたときは「兄弟は3人です」と答えます。例えばこれを「兄弟は3名です」とは言いませんよね。
同じ人数を表す「名」と「人」ですが、会話の中で使用する場面が違います。
絶対にこちらを使わないとダメという事はありませんが、同じ人数を表す言葉でも変わってくるのです。
「名」と「人」を使用する場合、どのような使い分けをするのかを紹介していきます。
個人が特定できる場合
改まった場合
部下など目下の人数を表す時
個人が特定できない人数を数える場合
へりくだる場合
このような感じで「名」と「人」は使う場合や表現の表し方によって使い方が違うのです。
ここで例えをあげてみます。
違い1【個人が特定できるかできないか】
人数を募集する場合は「人」ですよね。「募集人数は50人」といった感じで表しますよね?
観客数も「人」ですよね。「ライブ会場の観客数200人」といったように表します。
どちらも個人が特定できないため『人』を使います。
従業員を表すのは「名」です。「この会社の従業員数は100名です」と名で表します。従業員100名は氏名も分かりますし、個人が特定できるので『名』を使います。
このように「名」と「人」は違いがあります。
・「人」は個人が特定できない場合に使用し、「名」は個人が特定できるに使用します。
違い2【対象者】
引率などで複数の人を連れて行く場合は「5名様をお連れ致します」などのように使います。引率する人から見た場合、5名はお客様などの丁寧に扱う対象の方となりますので『名』を使っています。
また、部下など目下の人数を表す場合でも、伝える相手が目上の方だったり、丁寧に表現する場合も『名』を使います。
「部下は何名いらっしゃいますか?」
「部下は17名です」
というふうに使います。
『名』と『人』はどちらが敬語?
「名」と「人」の2つを比べると『名』の方が丁寧な言い方と言えます。
なぜなら、「人」より「名」はより改まった印象もあることから、より丁寧な言い方だと言われているわけです。
レストランで、定員さんから「何名様ですか?」と聞かれ、「○人です」という会話をしたことがあると思います。
定員さんはお客に対して丁寧な表現である『名』を使っているのです。
会社の会議への参加人数を表す場合は、「人事部からは、5人が参加します」と『人』を使うことが多いですが、取引先の会議などに参加する場合は、「5名が参加いたします」とした方が相手に対して丁寧なため適切です。
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まとめ
「名」と「人」は使う場合によって使い方が違ってきます。何気ない普段の会話の中で使っている言葉ですが、この2つの言葉には違いがあります。
「名」と「人」の使い分けとしては。
個人がちゃんと特定できない場合は「人」を使って表し、個人個人がちゃんと特定できる場合は「名」で表します。
また、相手を立てる場合や部下などの人数を伝える時にも「名」を使います。
いかがでしょうか?
しっかりと「名」と「人」を使い分けられているでしょうか?もしかしたら知らないうちに使い分けをしているかもしれませんよね。
ファミリーレストランに行った時や、ツアーに参加した時に少し気にしてみてはどうでしょうか?店員さんやガイドさんは「名」と「人」を使い分けていますよね。是非、気にしてみて下さいね。