芥川賞・直木賞の候補作品【2018下半期】内容をひと言で紹介!

 

芥川賞と直木賞の2018年下半期(第160回)の候補作品を紹介します。
選考発表は、2019年1月16日です。

 

芥川賞と直木賞の2018年下半期【第160回】の受賞作品

芥川賞は2作品、直木賞は1作品でした。

 

■芥川賞
『ニムロッド』上田岳弘さん
『1R(いちらうんど)1分34秒』町屋良平さん

 

 

 

■直木賞
『宝島 HERO‘s IS LAND』真藤順丈さん

 

 

『芥川賞』2018年下半期(第160回)の候補作品

 

作家名 フリガナ 作品 候補回数
上田岳弘 ウエダ タカヒロ ニムロッド 3
鴻池留衣 コウノイケ ルイ ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
砂川文次 スナカワ ブンジ 戦場のレビヤタン
高山羽根子 タカヤマ ハネコ 居た場所
町屋良平 マチヤ リョウヘイ 1R(いちらうんど)1分34秒 2
古市憲寿 フルイチ ノリトシ 平成くん、さようなら

 

上田岳弘さん

1979年生まれ、兵庫県出身。
第45回新潮で「太陽」が新人賞(2013年)を受賞しデビュー。

 

ニムロッド
主人公はシステムエンジニア。
ある日、社長から仮想通貨の採掘業務を命じられます。仮想通貨やブロックチェーンも登場します。近い将来に迫りくる機械的な未来と人間臭さについて触れられた作品のような印象を受けました。

 

鴻池留衣さん

1987年、埼玉県出身。

 

ジャップ・ン・ロール・ヒーロー
ダンチュラ・デオという日本のロックバンドが話の中心で、ウィキペディア風にストーリーが展開していく。

 

砂川文次さん

第121回 文學界新人賞 で「市街戦」が受賞しデビュー。

 

戦場のレビヤタン
レビヤタンとは、旧約聖書に出てくる海の怪物のこと。
主人公のKは元自衛隊員。イラクの紛争地帯へ行くことを志願し、武装警備員として着任。紛争地帯の最前線で働くことを志願した理由は、平和を願ってなどという気持ちからではなかった。

 

高山羽根子さん

1975年、富山県出身。
創元SF短編賞で佳作を受賞しデビュー。

 

居た場所
主人公の妻、小翠(シャオツァイ)が初めて一人暮らしをした「場所」を二人で訪れるストーリー。
主人公は日頃の感謝を込めて妻の母国への旅を計画するが、グーグルマップに表示されない。
しかし、妻はこの場所に違いないからと思切って二人で訪れた。現地に到着すると懐かしむ妻。その後不思議な出来事が襲ってくる。

 

町屋良平さん

1983年、東京都出身。
「青が破れる」が第53回文藝賞で受賞となりデビュー。

 

1R1分34秒
21歳のプロボクサーが主人公。アルバイトをしながら人生についての苦悩する姿や出会いにより成長する姿などが描かれている。

 

古市憲寿さん

1985年、東京都出身。
今回芥川賞にノミネートされた「平成くん、さようなら」が初めての小説。エッセイストやコメンテーターとして活躍。

 

平成くん、さようなら
安楽死をテーマに人間味のない平成君と意識高い系の彼女、愛ちゃんとの恋愛ストーリー。

 


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『直木賞』2018年下半期(第160回)の候補作品

 

作家名 フリガナ 作品 候補回数
今村翔吾 イマムラ ショウゴ 童の神
垣根涼介 カキネ リョウスケ 信長の原理 2
真藤順丈 シンドウ ジュンジョウ 宝島 HERO‘s IS LAND
深緑野分 フカミドリ ノワキ ベルリンは晴れているか
森見登美彦 モリミ トミヒコ 熱帯 3

 

今村翔吾さん

1984年、京都府出身。

 

童の神
舞台は平安時代。「童(わらべ)」たちは、鬼、土蜘蛛、山姥などと呼ばれ京人から蔑まれていた。京人に復讐を誓った桜暁丸が、童たちと平等を求めて朝廷軍に戦いを挑む物語。

 

垣根涼介さん

1966年、長崎県出身。

 

信長の原理
タイトルのとおり、織田信長について書かれた小説。
なぜ信長は本能寺の変で討たれることになったのか、真相に迫る時代小説。

 

 

真藤順丈さん

1977年生まれ、東京都出身。
第3回ダ・ヴィンチ文学賞で「地図男」が大賞を受賞しデビュー。

 

宝島 HERO‘s IS LAND
戦後の沖縄が舞台。教科書では知ることができない戦後の沖縄の状況、沖縄に暮らす人々の生きる姿を東京出身の著者が綴った作品です。

 

 

深緑野分さん

1983年、神奈川県出身。

 

ベルリンは晴れているか
舞台は、第二次世界大戦後のベルリン。ウェイトレスとして働く一人の少女がソ連軍に呼び出され、ある男の死を知らされたうえにその男の甥を探すことを命じられる物語。

 

 

森見登美彦さん

1979年、奈良県出身。

 

熱帯
本を読んでいるのに、ちょっと目を離した隙に消えてしまい、最後まで読み終えることができない本をめぐる物語。現実では起こりえない不可思議な内容。

 

最後に

毎年注目される芥川賞と直木賞ですが、活字離れ、本離れがすすむなか、話題を作って読者を増やす試みからニュースで取り上げられる作家さんが受賞されているのかな、と思えることもありましたよね。

 

今回は、芥川賞の候補に古市憲寿さんがいらっしゃるので、話題作りには相応しいので注目するところです。

 

古市さんには既にファンもたくさんいますから受賞されたら大々的なニュースにもなりそうです。

 

個人的には、純粋文学作品が受賞になるとうれしいです。