ピロピロワカメという言葉を聞いたことがありますか?残念ながら食べ物のワカメではありません。洗濯機の黒カビのことで、一見綺麗に見える洗濯槽でも裏側を見ると黒カビがビッシリ…ということも。せっかくのお洗濯が無駄にならないように、洗濯機の掃除のコツやピロピロワカメの予防方法をまとめました!
ピロピロワカメを撃退する方法
一見綺麗に見える洗濯機でも洗濯槽の中を見てみると、黒カビがビッシリ…ということも珍しくありません。
こうなる前に定期的に掃除をしておかないと、せっかく洗った洗濯物に小さな斑点(これも黒カビの一種で洋服につくと取りにくい)がついてしまったり、洗濯物から嫌な臭いがしてしまいます。
ここでは洗濯機の形に応じたお掃除方法をご紹介します。
縦型洗濯機の清掃方法とおすすめの洗剤・掃除道具
定期的なお掃除と半年に一度程度の大掃除のどちらをするかによって、手順や用意するものも変わってきます。
まずは、定期的なお掃除からご紹介します。
【用意するもの】
・塩素系クリーナー
【掃除方法】
1.洗濯機に40~50℃のお湯を溜め、クリーナーを入れ、洗濯機を回す
2.脱水まで終わったら、蓋を開けて乾燥させておく
塩素系クリーナーを用いてのお掃除方法はこれだけです!
クリーナーひとつだけで行えるので、気軽に出来ますね。
塩素系なのでツンとした臭いがありますが、カビや汚れは分解洗浄されるので、途中で浮いてきた汚れをとる手間もなく、洗濯機にお任せで1時間弱で素早く終わります。
続いて半年に一度くらいに行うお掃除方法のご紹介です。
【用意するもの】
・酸素系クリーナー
・ゴミすくいネット
【掃除方法】
1.洗濯機に40~50℃のお湯を溜め、クリーナーを入れて洗濯機を回す
「標準コース」でも十分ですが、汚れがひどい時に使える「念入りコース」などがあれば、そちらの方がオススメです。
2.10分ほど回したら、水を排水する前に一度洗濯機を止める
3.そのまま6時間ほど放置
4.5分ほどまた洗濯機を回す
5.浮いてきた汚れをネットですくい取る
(4・5の工程を繰り返す)
6.目に見えるゴミがなくなったら、もう一度洗濯機を最後まで回す
7.脱水まで完了したら蓋を開けて乾燥させる
6時間放置する工程を考えると、半日がかりの作業になってしまいます。
しかし自分でゴミをすくい取るので、綺麗になった!という達成感は味わえるかもしれません。
塩素系に比べて、洗浄力が少し劣る反面、洋服へのダメージが少ないのもポイントです。
ドラム式洗濯機の清掃方法とおすすめの洗剤・掃除道具
ドラム式洗濯機の場合、水を溜めると途中で蓋を開けられないので、酸素系クリーナーでのお掃除は出来ません。
乾燥まで出来るのがメリットのドラム式洗濯機は乾燥フィルターまでしっかりお掃除する必要があります。
【用意するもの】
・塩素系クリーナー
・掃除機
・歯ブラシ
【掃除方法】
1.洗濯機クリーナーを入れ、洗濯機を回す
2.乾燥フィールターをはずして掃除機をかける
3.乾燥フィルターを水洗いする
※細かい汚れは歯ブラシなどでこすると良いでしょう
4.乾燥させて戻す
縦型洗濯機に比べて、洗濯槽の掃除はとても簡単ですが、乾燥フィルターの掃除もしなければならないので、掃除する場所は増えてしまいます。
ピロピロワカメの正体と発生する原因
縦型洗濯機を掃除したときに浮いてきた黒い汚れ…これこそがピロピロワカメです。
この黒い汚れの正体は黒カビで、洗濯の際に溶け残ってしまった洗剤や柔軟剤のカスや洋服などについた皮脂が原因です。
特に柔軟剤は粘度が高いので、溶けにくく、こびりつきやすくなってしまいます。
そしてその溶け残ったカスや皮脂が洗濯槽の中にとどまります。洗濯槽の中の湿度はとても高く、梅雨時には100%になることもあります。この高い湿度の中で黒カビが成長し、洗濯槽の中で繁殖してしまうのです。
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ピロピロワカメの予防方法
洗濯機を使うのであれば発生してしまうのは避けられない黒カビ。お掃除したときにピロピロワカメとして大量発生する前に予防できるポイントがいくつかあります。
ここでは、日ごろから出来るピロピロワカメの予防方法をいくつかご紹介します。
ピロピロワカメの予防方法1|洗剤の使用量を守る
洗剤によって、適切な使用量は異なります。
私もやってしまいがちなのですが、少し多めに洗剤を入れれば汚れも綺麗に落ちるかな、と淡い期待を抱いてしまい、洗剤を多めに入れてしまいます。
ピロピロワカメの予防方法2|洗濯機の蓋を開けておく
洗濯が終わって、もう洗濯機を使わない状況になると洗濯機のフタを閉めてしまいたくなりますが、湿気がこもってしまうとカビが発生しやすくなります。
洗濯機を乾燥させるためにも、しばらく蓋は解放しておきましょう。
ピロピロワカメの予防方法3|洗濯機に汚れ物を入れておかない
どうせ次に洗濯するものだから、と汚れ物を洗濯機に入れていませんか?しかし、汚れ物の湿気で洗濯機の中が蒸れてしまい、湿度が上がってしまいます。
洗濯機の中を乾燥させるためにも、汚れ物は洗濯かごに入れておくようにしましょう。
洗濯機のお掃除頻度
日頃から予防をしていても定期的なお掃除は必要です。
洗濯機の種類別にご紹介しますね!
縦型洗濯機では、1ヶ月に1回。
ドラム式洗濯機では1~2ヶ月に1回は塩素系クリーナーを使ってお掃除を行いましょう。
縦型洗濯機では、半年に1回ほど酸素系クリーナーを使ってピロピロワカメまで綺麗に掃除できれば、毎日のお洗濯も安心です。
そしてドラム式洗濯機では、乾燥フィルターも2週間に1回ほどの定期的なお掃除が必要です。
まとめ
洗濯機の掃除で浮き出るピロピロワカメについてまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
洗っても洗っても次々に出てくる洗濯物ですが、洗濯機のメンテナンスを定期的に行うことで、洗濯も快適に行うことが出来ます。
特に雨の時期が続いて外に洗濯物を干せない時期は、綺麗な洗濯機で洗濯することで部屋干しの嫌な臭いも防げると思います。
大量のピロピロワカメと戦う前に日頃のお掃除に力を入れてみてはいかがでしょうか?