病院でお世話になった医師や看護師に感謝の気持ちをうまく伝えられなくて、もどかしい気持ちになったことはありませんか?そんな時はお礼状という選択肢はいかがでしたでしょうか?今回は退院後に医師にお礼状を書きたいと思っている人に向けた、手紙の書き方、マナー、渡すタイミングなどをご紹介します。例文付きです!
退院後にお礼状を医師へ渡す時の基本マナー
お礼状を医師に渡したいと思っても何から始めたらよいか分からないという方が多いと思います。
そもそもお医者さんに手紙を書くと考えただけで緊張してしまいますよね。
でも、難しく考えず最低限のマナーだけ守り、思ったことをそのまま伝えてみましょう。
最低限のマナーとしては、
・手紙の冒頭文を添える
・程よい長さにおさめる
(便箋2枚程度)
・言葉使いに気を付ける
まずは、このあたりを押さえておくと良いでしょう。
それでは、お礼状の例文を紹介していきますね。
退院後のお礼状の書き方|医師【例文】
医師にお礼状を書く目的も様々だと思うので、ここでは実際に使えそうな例文をいくつかご紹介しますのでご参考にしていただけたら幸いです^^
病気で手術を受け今後も通院する場合【例文】
○○先生
この度、無事に退院することができました。
診察で病名を告げられた時、頭が真っ白になり「手術はしたくない!」と思い、手術の決断ができずにいた私に、別途、日にちをもうけてくださり、手術についてや術後について丁寧にご説明くださり、手術をする運びになりました。
手術前にも優しいお言葉を掛けてくださり、安心して手術にのぞむことができました。
心よりありがとうございました。
術後は体力も消耗し、社会復帰できるのか不安な期間もありましたが、先生にお手紙を書くくらい回復して参りました。
これからも、定期的に術後検診にお伺いすることになりますので、元気な姿でお目にかかれるように自分の体を労わり日々過ごして行こうと思っております。
これからもお世話になります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
病気で手術を受けたとき【例文】
〇〇先生
この度は私の手術を担当して頂き、本当にありがとうございました。
術前は1つ1つ不安も取り払ってくださり、手術中も私の痛みの不安を気にかけてくださり、先生のお声を聞きながら手術出来たことで、緊張しながらも安心して手術を受けることが出来ました。
術後、傷口を見たくないという私に、「これからは自分で消毒していかないといけないんだから」と仰ってくださり、恐る恐る傷口と向き合った時のことは今でも忘れられません。
あれから数日経ち、傷口も少しずつ回復し、痛みも和らいできました。
手術直後は先生が仰っていたように傷口が目立たなくなる日がくるなんて想像できませんでしたが、今では少し期待が持てるようになりました。
担当をしてくださったのが〇〇先生で、本当に良かったと感じています。
本当にありがとうございました。
他の病院へ紹介状を書いてもらったとき【例文】
拝啓 盛夏の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは母に〇〇病院の〇〇先生を紹介していただき、誠にありがとうございました。
先日、早速〇〇先生に診察をして頂きました。
母はこれまで大きな病気をしたことがなく、今回のことで、本人や私たち家族も大きな不安を感じておりましたが、かかりつけである、□□先生にご紹介していただいたお蔭できちんと検査を受けることができ、やっと一つ安心できたところです。
お忙しいところ母のためにご尽力賜り、本当にありがとうございました。
改めてご挨拶にお伺いしたく存じますが、とりあえず書面にて、お礼とご報告差し上げます。
出産したとき【例文】
〇〇先生
〇〇先生、この度の出産では大変お世話になりました。
初めてのことで、不安ばかりある中、検診は私にとって励みになる日の連続でした。
分娩後、先生がすぐに声をかけてくださった時は、安心感で涙が止まらなくなってしまったことも今では良い思い出です。
先生の元で出産が出来、温かいお声がけまで頂けたこと、私は忘れません。
本当にありがとうございました。
どのパターンでも共通するのが、まずはお礼、そして現状を伝える、です。
医師からすると、何人もの患者さんと接しているとは言え、やはり一度でも診察したらその後が気になるものです。
術後、自分でお礼状を書くのが困難な場合は、代筆でも大丈夫ですので、気持ちがあるのであれば、是非お礼状を送ってみましょう。
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退院後のお礼状の書き方|渡すタイミング
続いては、医師へのお礼状を渡すタイミングについてです。
これも内容によって変わってきますが、
入院して退院が決まったときなどは、退院するときや周りに人がいないときに、こっそりお渡しするという方法もあります。
他の病院への紹介状を書いてくださった場合などは渡すタイミングが難しいので、紹介された病院を受診後の落ち着いた時期を見計らって、郵送してもよいでしょう。
退院後のお礼状は医師と看護師さん別々に書いた方がいい理由
医師だけではなく、看護師さんにもお世話になって、お礼状を書きたいと思う方もいると思います。
診察や手術は医師がしますが、身の回りのことや細かい不安は看護師さんの方がくみ取ってくれることも多く、看護師さんに救われる方も多いと思います。
しかし、医師と看護師は普段、別々の場所で仕事をしています。
一緒に読むことも出来ると思いますが、医師と看護師では書く内容も少し変わって来るはずですので、可能なら医師と看護師には別々にお礼状を書くと喜ばれると思います。
それでは、看護師さんへのお礼状の書き方について例文を紹介していきますね。
退院後のお礼状の書き方|看護師【例文】
看護師へ送るお礼状の例文もいくつかご紹介します。
看護師へのお礼状【看護部への例文】
〇〇病院 看護部の皆様
その後、皆様お変わりありませんか。
今年、私は大きな病気をして人生について、ここ数年で一番考えた年でもありました。
皆様のおかげで今は、日常生活が送れるようになり、心から感謝しています。
寝付けない夜もありましたが、朝になると、皆様がお部屋に入ってこられ、明るい笑顔と挨拶にホッとしたものです。
暗くなりがちだった私はかなり救われました。
お世話になりまして本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様方もどうぞお体にお気をつけてお仕事されてください。
看護師へのお礼状【個人宛の例文】
〇〇病院 看護部 ××様
この度の入院生活では、私を担当してくださり、本当にありがとうございました。
今回が人生で初めての入院生活で、困ったことがあったらナースコールを押してよいと教えて頂きながらも、なかなか言い出せずにいた私を気にかけてくださり、本当に感謝しています。
実は助けて欲しいけど、皆さんお忙しそうだし・・・と遠慮をしてしまう場面も多かったので、××さんが頻繁に声をかけてくださって救われていたことが沢山ありました。
痛みで食事が取れなかったり、眠れずにいた時も先生に伝えてくださったり、先生がくるまで近くにいてくださったりして、なんとか退院できたのも××さんのお陰です。
先週から仕事にも復帰できたので、またゆっくりやっていこうと思います!
夜勤などで大変かと思いますので、××さんもご自愛なさってくださいね。
看護師へのお礼状も医師と同じように、まずはお礼を書き、現状を伝えます。
個別でお礼状を送るときは、看護師の具体的などういう言動に支えられたのかなども書くと良いですよ。
まとめ
医師へのお礼状の書き方を例文を添えながらご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ドラマなどではよくお礼として現金を渡していることもありますが、国公立の病院では現金の受け渡しはNGですし、そもそも気持ちなのでお手紙でも十分です。
関わることがなくなった患者さんのその後は、医師としても看護師としても気になると思います。
医師や看護師にお世話になる機会がありましたら、是非感謝の気持ちをお礼状にして届けてみてくださいね。