仕事納めの挨拶とマナー!注意すること!【対面・メールの例文あり】

 

年末最後の出勤日は、いつも通り帰宅していいのか、一言何か挨拶をするべきなのか、判断に迷いませんか?

 

いつもは「お先に失礼します。」と言い、帰宅しますが、最後の出勤日には仕事納めの挨拶をすることはマナーとなっています。

 

といわれても仕事納めの挨拶をするタイミングとかマナーって誰かに教わるわけでもないし、よくわからないないですよね?

 

私は社会人になってから初めて迎えた仕事納めの日、先輩に「仕事納めの挨拶に行くよー。」と言われ、仕事納めの風習を教わりました。

 

その後、数回の転職をしているのですが、業種が違っても仕事納めの挨拶はどこでもするものですし、挨拶の仕方や内容にそれほど違いはありません。

 

仕事とは直接関係はありませんが、仕事納めの挨拶をするかしないか、その時の挨拶の仕方で人として印象が良くなったり下がることがあります。

 

仕事納めのマナーはぜひ知っておいた方がいいです。

 

そういうことで、仕事納めのマナーと例文を紹介します。

 

また最近では、メールで挨拶をする機会も増えていますので、メールでの挨拶文と対面での挨拶文の両方を紹介しますので活用してください。

 

仕事納めの挨拶【対面の例文】

 

お辞儀する女性

 

「仕事納め」の挨拶はどうようにするのでしょうか?

 

社会人生活を3年以上の方はご存知だと思いますが、企業・団体・組織の慣習によって若干異なることもありますが、ここでは一般的なマナーと挨拶の文例を紹介します。

 

仕事納めの基本的な挨拶を紹介しますので、活用していただけくだけで十分マナーのこもった挨拶になります。

 

「仕事納め」の挨拶は本来対面で行うことが正しいマナーとされています。

 

その年に会社・職場でお世話になった方全員に挨拶をしておくと良いのですが、全員に挨拶するのは難しいことが多いです。

 

ですが、来年も良好な関係を維持するためにも、直接顔を見ながら対面での挨拶を出来る限り行います

 

対面で挨拶する例文です。

 

「今年1年間大変お世話になりました。○○さんとお仕事をご一緒させていただき大変勉強になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。」

 

が一般的です。挨拶する人数が多いので15秒~20秒程度にしましょう。

 

社内で挨拶をする順番

 

お辞儀をするビジネスマン

 

社内で「仕事納め」の挨拶をする時のマナーを説明します。

 

お世話になった方々全員に1年の締めくくりの挨拶をすることが基本です。

 

少人数の会社・職場であれば気にすることなく全員に挨拶ができます。しかし、その場に50名以上の方がいる場合は、全員に向かって手短に1年のお礼をします。

 

大人数のときは、基本的に役職が最上位の方から挨拶をしていきます。

 

中小企業・零細企業の例では、

 

会長→社長→専務取締役→常務取締役→担当部長→担当課長→先輩の順に挨拶をします。

 

会長・社長は他の従業員からも挨拶を受けますので、タイミングを見計らって挨拶にうかがいましょう。

 

社内の「仕事納め」で挨拶をする例文は下記の通りです。

 

「今年1年、大変お世話になりました。今年は先輩方に教わることも多く、たくさんフォローしていただきご迷惑をおかけしました。来年からはすこしでも先輩方や会社に貢献できるように今まで学んだことを活かして頑張りたいと思っています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。」

 

この時、最後にお辞儀をします。

 

「先輩」のパーツを対象役に変更して使用します。

 

また、上司や先輩が忙しくて上記の挨拶をする時間もなさそうな場合は、

 

「今年1年、大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。」

 

手短に頭を下げて挨拶をするだけで十分です。

 

めったにないのですが、上司や先輩の方から先に仕事納めの挨拶をされることがあります。

 

その際は、必ず席から立ち上がって、

 

「こちらこそ、大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。」と言い、お辞儀をします。

 

時々、座ったまま挨拶をする方がいますが、とても失礼にあたりますので、相手が誰であろうと、必ず席を立ってから挨拶をします。

 

また、職場によっては「仕事納め式」があり、1年を労いて宴席を設けるケースがあります。

 

その場合は、宴会中や終わり際に仕事納めの挨拶をします。

 


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仕事納めの挨拶【メールの例文】【社外・社内】

 

仕事納めのメール

 

本来は「仕事納め」の挨拶は、対面で行いますので、お取引先様へは訪問して年末の挨拶をすることが慣例です。

 

訪問する時は、カレンダー・名入れタオル・日用品便利グッズを添えると好感度がアップします。しかし、遠方のため挨拶に行けないときは、メールでも構いません。

 

「仕事納め」のメールをお送りするときに気を付ける点があります。

 

メールをお送りする時期に注意することです!

 

年末の最終営業日から逆算して1週間前~3日前までにお送りしましょう。お取引先様への年末挨拶と一緒に年末年始休暇の報告と、年始の営業開始日を報告に添えましょう

 

メールで「仕事納め」の挨拶をお送りする例文は下記の通りです。

 

●●物産株式会社
営業管理部
○○○○様

 

いつもお世話になっております。
株式会社▲▲の△△でございます。

 

2018年も残すところあと僅かとなりました。
貴社におかれましてはますますご清栄の事とお慶び申し上げます。

 

本年は〇〇様のお力添えにより、おかげさまで××プロジェクトの多大な成功を収めることができ、厚く御礼申し上げます。

 

来年は更にその内容を充実させたものに発展させていく所存ですので、何卒変わらぬご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます。

 

なお、弊社の年末年始の休業期間は下記の通りでございます。

 

12月29日~1月3日
年明けは1月4日(金曜日)より通常通り営業を開始いたします。

 

以上、誠に勝手とは存じますが、何卒ご了承のほど宜しくお願い申し上げます。
略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。

 

このように、1年の感謝の気持ちと、年末の仕事納めと年始の仕事始めの予定をしっかり伝えましょう。

 

社内の上司や先輩達へ対面で仕事納めの挨拶ができそうもない場合もメールを使います。

 

営業部
課長○○様

 

お疲れさまです。
△△です。

 

仕事納めのご挨拶に直接伺うことが難しいため、メールにて失礼いたします。

 

今年1年間、大変お世話になりました。

 

○○課長にはたくさんフォローしていただき学ぶことも多く大変感謝しております。

 

来年はすこしでも貢献できるように、今まで学んだことを活かして頑張りたいと思っています。

 

来年もご指導いただけますようどうぞよろしくお願いいたします。

 

良いお年をお迎えください。

 

 

仕事納めの意味と由来

 

ビジネスマン

 

 

「仕事納め(しごとおさめ)」は、年末12月下旬の最終出勤日(最終営業日)のことですが、経緯や由来について紹介します。

 

日本国内の官公庁は「行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月制定)」により、12月29日~翌年1月3日までを休日として、原則として仕事を行いません。そのため12月29日の前日12月28日を「御用納め」として最終業務日になっています。

 

運良く12月28日が土曜日・日曜日のときは、繰り上がり12月26日か12月27日が「御用納め」になります。2018年12月28日は金曜日ですので、繰り上げはありません。

 

国会・裁判所・地方公共団体も同様に12月29日~翌年1月3日が法律で休日となるので、毎年12月28日が最終業務日になります。

 

お役所仕事の最終業務日なので「御用納め」と言いますが、民間企業は「御用」ではないため、「仕事納め」と言います

 

民間企業の「仕事納め」は官公庁と合わせて、毎年12月28日にするケースが多いですが、物販の小売業・卸売業は年末が繁忙期ですので、12月29日~31日まで営業する業種が多いです。

 

銀行などの金融機関は、12月31日が仕事納めで、仕事をしながら紅白歌合戦を見ていた時代もありましたが、今は12月30日が仕事納めになり、窓口営業は30日までとなっています。

 

来年2019年12月28日は土曜日ですので、官公庁・一般の民間企業は12月27日金曜日が「御用納め」「仕事納め」になります。銀行などの金融機関は12月30日月曜日まで窓口営業を行います。物販の小売業・卸売業は12月31日火曜日まで営業します。

 

 

「仕事納め」の由来は、江戸時代に始まった慣例です。

 

幕府・奉行所・代官所のお役目を「御用」と言いました

 

江戸時代劇の捕物シーンで役人が「御用だ」と言い、「御用」と書かれたちょうちんを小道具で使用するように公務だったのです。そのため年末の最終公務日を「御用納め」と呼んだことが由来とされています。

 

その後、官公庁の最終業務日を「御用納め」と言い、民間企業の最終業務日を「仕事納め」と言うようになりました。

 

最後に

 

法律(行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月制定))に定められた、12月29日~翌年の1月3日までを休日として、原則として仕事はしないことから、12月29日の前日の12月28日を「御用納め」として一年最後の業務日になりました。

 

国の機関は「御用納め」、民間企業は「仕事納め」と呼ぶようになりました。

 

「仕事納め」は、企業・団体・組織がその年の最終営業日を「仕事納め」と言い、2018年は12月28日の金曜日になります。官公庁は毎年12月28日が「御用納め」のため、民間企業・団体・組織も「仕事納め」にしています。

 

「仕事納め」の挨拶の例文を紹介しましたが、すべて一般的に使用できて失礼に当たらない文例です。

 

この例文を元に、自分自身で感謝の気持ちを込めた内容を付け加えると、他の方と違う挨拶文ができあがり、先方の印象にも残りやすくなります。

 

例えば、共通の話題や仕事でお世話になったこと、先方の趣味などです。

 

今年1年のお礼を爽やかな姿勢で伝えて、1年を締めくくりましょう。

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