最近外来種についてニュースで見かけることが多くなりましたよね。意外な生き物が外来種だったりして、実は凶暴なもの。外来種を好んで食べる人もいます。外来種にはどんなものがあるのか?外来種の有名どころを紹介していきます。
外来種の有名どころ
■哺乳類
アライグマ
原産地は北アメリカ。
昭和の時代、『あらいぐまラスカル』というアニメの影響で、おとなしくてかわいい印象があるが、実は凶暴。手先が器用なうえ雑食のため生態系に悪影響をあたえる。
糞尿の臭いがきつく、寄生虫をもっている可能性が高いので、糞尿に近寄らないこと。
マングース
沖縄マングース科の、フイリマングース、ジャワマングース、シママングース。
マングースはコブラの天敵ということで、ハブやネズミを駆除してくれることを期待され1910年に沖縄に持ち込まれた。実際は、ハブを捕獲することはなく、沖縄固有の鳥、ヤンバルクイナを捕食するなどで沖縄の生態系に悪影響をおよぼしている。
■爬虫類
カミツキガメ
成長すると大型になり、噛まれると大けがをするキケンがある。
雑食のため、生態系に悪影響をあたえてしまい、繁殖力も高く通常20~30個の卵を産む。多いときには100個以上の卵を産むこともある。カメは長寿で知られているが、カメの中でもカミツキガメは長寿。北米から中米が原産地。
■魚類
ブラックバス
サンフィッシュ科の淡水魚の中のオオクチバス属に属する魚。
全長は50センチ、大きいものだと80センチにも成長する。
魚以外にもカエル、ネズミ、鳥、カニ、エビなどなんでもを食べる雑食のうえ、繁殖力と生命力が強く、大繁殖しつづけている。
名前にブラックとついているので黒色だと思いがちですが、黒いのは背びれのあたりだけで緑っぽい色をしている。
バス釣りといわれるくらい、釣り好きに人気の淡水魚。
北米に生息している。
初めてブラックバスが放流されたのは1925年。実業家の赤星鉄馬がアメリカから持ち帰った90匹のオオクチバスを日本政府の許可のもと、芦ノ湖に放流した。政府が許可した理由は、食用や釣りになり養殖向きだと判断したため。その後、他県へも放流され増加した。
■両生類
ウシガエル
牛のようにモーモーと鳴くのでウシガエル。1918年に食用に輸入されたカエルで食用ガエルともいう。今でも日本国内で食べられていている。アマゾンなどでも買うことができるが、野生のウシガエルを捕まえて調理する人もいる。寄生虫がいるため生で食べてはいけない。食べる部分は脚のみ。
■甲殻類
アメリカザリガニ
原産地は北米だが、アメリカ国内でも外来種としている地域もある。
1927年に日本にウシガエルのエサとして日本に持ち込まれた。
雑食のうえ、ハサミで水草を刈る習性があり生態系に悪影響をおよぼす。
食用として捕獲している国もあり、日本でも好んで食べる人がいる。
■昆虫類
ヒアリ
原産地は南アフリカ。
日本では、平成29年6月に初めて国内で発見された。
攻撃的なうえ、集団で小型哺乳類を捕えて捕食することもある。
人が持ち込んだのではなく、輸出入の交易により、荷物にまぎれこんで日本へ渡り拡大した。
外来種とは
外来種とは、ウシガエルのようにあえて人間が持ち込んだ意図的なものと、国際的な交流が盛んになって海外からの荷物に付着して持ち込まれた非意図的ものがあります。
外来種といっても、同じ国内でも地域によっては外来種扱いではなかったりします。
日本でいうと、本州にいるカブトムシは北海道では元々生息していないため、外来種扱なんです。
アメリカでは、アメリカザリガニは食用になっていますが、アメリカは国が広いので、地域によっては外来種扱いになっているところもあります。
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最後に
日本の特定外来生物で有名な外来種をとりあげました。
外来種は悪者のイメージがありますが、本来生息している土地にいるぶんには生態系に悪影響を与えないわけです。
日本の里山にあるクズなどは、海外では外来種扱いになっています。
最近はヒアリやカミツキガメなどニュースでも見聞きしますよね。外来種に出会ったら、寄生虫をもっていたり、噛まれたりするとキケンなので、近寄ったり触ったりしないことです!