英語が当たり前の社会になっていますが、日常で使える英語と学校で習う英語・受験勉強で使う英語には差を感じます。今回は学習塾で中学生相手に英語を教えていた経験者として、高校受験対策に有効な英語の教え方をご紹介していきます。中学生英語の塾での教え方をぜひ参考にしてみてください。
中学英語の塾での教え方|コツ3選
では実際に塾での中学英語の教え方のコツをご紹介していきます。
ここでは私が塾で教えていた当時に工夫していたことをお伝えしていきます。
中学生英語の塾での教え方|きっかけを作る
「英語の勉強を始めます、今日は〇〇の単元です」と授業を始めても、既に苦手意識がある子には、もうその時点で聞く耳を持ちません。
これは未だに記憶に残っている話なのですが、時計の読み方を教える授業で、何かつかみになる話はないだろうか…と探していたところ、「掘った芋いじるな」という言葉あることを耳にしました。
この「掘った芋いじるな」という言葉が英語のWhat time is it now?(今、何時ですか?)に発音が近く、空耳英語として英語の流暢な発音に聞こえるというのです。
早速授業の導入部分で使いましたが、私が「掘ったいもぉ、いずぃっるなぅ?」と英語に聞こえるように寄せすぎたのか、「わざとらしすぎるでしょ!?」と逆に突っ込まれる結果となりました…
テキストに頼りすぎずに英語に触れるきっかけを作ってみるのもよいかもしれません。
中学生英語の塾での教え方|単語を覚えさせる
高校受験での英語は1問1答というわけではなく、長文問題を読み、その内容に対して質問をされて答えていくという問題が多いと思います。
いきなり長文の英語の文章を見せられても、苦手意識がどんどん増すだけです。
私たち大人でも日本語の難しい文章を読んでいるときに、少しでも自分が知っている言葉が出てくるとホッとしますよね。
中学生にもその感覚を味合わせてあげてください!
まずは知っている単語を増やしていきましょう。
そして意味が覚えられたら、今度は書けるようしていきましょう。
四季・12ヶ月・曜日・数字…意外と単語の書き取りテストをやるとパーフェクトを取れない子もいます。
四季や12ヶ月が分かるようになると、長文問題を読んでいても、物語の季節が分かるようになります。
漠然と景色が浮かんでそこから派生して拾える単語も出てくるかもしれません。
分かる単語が増えれば長文の意味が全て理解できなくても、概要だけでも理解できるようになり、既に基礎的なことが出来る生徒なら、長文を読むスピードが上がります。
全て訳せなくても意味が分かる言葉があるだけで、苦手意識が少しずつ薄れていくと思います。
学校の教科書の巻末には学校で習う英単語のページがあると思うので、その中から単語テストを行うなど、何から覚えたらいいか分からない生徒には覚えるべき単語を教えてあげながら、フォローしていきましょう。
また英単語は名詞だけでなく、前置詞も重要になってくると思います。
都道府県にもよりますが、公立高校の入試問題では、英文の一部が空欄になっていて、そこに当てはまる前置詞を答えさせる問題が出題されるところが多いのではないでしょうか?
中学生英語の塾での教え方|例文を使う
英語が苦手になる理由の一つとして、文法が日本語と大きく違うことがあると思います。
特に英語は主語+述語の位置が日本語とは違うので、ここで混乱する生徒も多くいます。
今は生活の中に英語がありふれている時代なので、テレビから聞こえてくるフレーズや流行りのアーティストの歌詞を例文として用いるとよいと思います。
例えば新型コロナウイルスの影響で東京都の小池都知事が打ち出した「Stay Home」なども一つの例になると思います。
既に耳馴染みがある例文を挙げて、生徒に「そういえば!」とひらめきを与えることが第一歩につながります。
慣れてきたら、形容詞や名詞の位置なども例文を用いて教えていきましょう。
中学生に英語を教えるときに注意すること
塾で教えていた当時のことを振り返ると、英語は得意・不得意が特に大きく分かれる気がします。
得意な子は将来は英語を活かせる仕事に就きたいと考えるほど、熱心に勉強しますが、一度拒絶意識を持ってしまうと、勉強するきっかけを失ってしまいます。
生徒のレベルに合わせて教え方も変えていかなければなりません。
一つの教え方で全生徒を教えるのではなく、生徒も一人一人違うので、それぞれに合った教え方・伝え方を考えていきましょう。
苦手な生徒ほど、小さいステップを積み重ね自信をつけていく必要があります。
手にしているスマホだって横文字、電子マネーやキャッシュレスも商品の語源に英語があるね、そう思うと身近に英語って結構あるね、と少しずつ英語の世界に誘い込みましょう。
そして、相手に合わせた教え方をきちんと予習をしてシュミレーションもしておくことが大切です!
スポンサーリンク
中学生英語の塾での教え方|まとめ
中学英語の塾での教え方についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
得意・不得意の差が激しい英語ですが、本格的に習い始めるのが中学生になってからということもあり、単元は広くありませんし、挽回が十分可能な教科です。
最初でつまずいてしまってもサポート次第で得意科目になる可能性もあるので、是非生徒の立場になって教え方を考えていきたいですね。
塾でアルバイトをしているけど、教え方がよくわからない、もっと生徒さんにわかってもらうにためはどうすればいいのか?と悩まれていても、ポイントとコツを知っていれば大丈夫です!塾で講師をするために必要なことなどは別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。