高校受験で1問あたりの配点が高い数学。点数を採れるところを確実に採っていくことが、数学での得点アップにつながります!塾で教えていた経験者として、生徒の得点アップの近道になる数学の教え方や入試問題での対策法をご紹介していきます。
塾での数学の教え方コツ3選
では実際にどのように生徒に教えていったらよいのでしょうか?
私の経験談も踏まえてご紹介します。
塾での数学の教え方|一方的に教えない
塾で数学を教えているような人たちは、勉強が得意な人ばかりです。
実際、私が教えていた塾でも同僚は頭の回転が速い人が多く、さすが理系!と思っていました。
なかには数学マニアのような人もいて、授業というよりは数学ショーのような感じさえしました。
しかし…、成績が悪かったこ私が想像するに、私が生徒の立場だったらこのような形で教えられてもついていけなかったと思います。
「ここを、こうして…」と教えて、生徒が「うんうん」と聞いているような教え方では、教えているのではなく、やり方を見せてあげているだけになってしまいます。
これでは教科書を読むのと変わりません。
もちろん最初のうちは、やり方を見せてあげることも教え方の1つとして重要です。
ここでちょっと私の話をさせていただくと…、
私が中学校に入学して間もなくの成績は決して良いものではありませんでした。最初の定期テストの順位は学年の半分より下だったくらいです。小学校時代はそれなりに勉強が出来る方だったつもりだったので、中学校ってレベルが高いなぁ、と感じていた記憶があります。
中1の冬から塾に通い始めると先生たちのおかげもあり、定期テストで満点をとれるくらいまで成績は伸びていきました!
塾での数学の教え方|公式は絶対!
最初のうちは公式を横に置きながらでも、公式と実際に出てくる問題の数字を当てはめながら一緒に解いてみましょう。
問題にはパターンがあることを理解させていきます。
塾での数学の教え方|反復させる
アシストしつつも、生徒主体で問題を解けるようになったら、同じような問題を何度も反復させます。
冒頭でも書いた通り、数学の入試問題は1問あたりの配点が高いため、解ける問題は確実に点数を取っていく必要があります。
試験問題の最初に出る計算問題は、+と-の符号の間違いや、加減乗除やカッコがついている計算式を解く順番を間違ってしまうと、致命的な答えになってしまいます。
しかし計算問題では途中までは計算が合ってるから何点…、などという部分点はくれません。
ケアレスミスを防ぐためにも、とにかく反復させていろいろなパターンを経験させます。
塾の授業の冒頭では簡単なウォーミングアップがてら簡単な計算問題の小テストをしたり、宿題で計算問題を出したりするなど、計算問題は何問やっても困りません。
塾で数学を教えるときに注意すること
何度も繰り返しになってしまいますが、数学は1問あたりの配点が他の教科に比べて高い教科です。
いくら考えても分からない問題を何分も使って考えるよりは、解ける問題を確実に正解させていくことが重要です。
生徒自身の問題の取捨選択も重要になります。
私が教えていた千葉県は公立高校の入試問題は、冒頭では計算問題が出されるという傾向が何年も続いています。その計算問題が終わると、図形・関数などの大問があり、その中に(1)~(3)のように3つほどの小問題があります。
計算問題は全問正解して、あとは大問の中の(1)(2)を正解させていければ、平均的な点数は獲得できるはずです。
そしてよりレベルが高いところを目指す生徒は(3)まで正解を狙います。
生徒ともこの作戦は入念に打ち合わせをしておく必要があります。
おそらく頑張っても解けないであろう問題にチャレンジしている生徒に限って、いつもなら解けるはずの計算問題でケアレスミスをしているのを多く見受けます。
そして、こちらの作戦を生徒が聞いてくれるかどうかは、やはり生徒との信頼関係にかかってくると思います。
日頃の授業(=練習)を通して、試験(=試合)の戦い方を共有するイメージもつけておきましょう。
すぐに信頼関係は築けるものではないので、解き方を見せる→やってもらうを、ひたすら繰り返し、生徒に自分で解ける自信や喜びを体感してもらいます。
生徒が自力で解こうとして考えて固まっている時間もあり、ついつい口や手を出したくなってしまいますが、時にはじっとこらえて待つ時間も必要です。
こちらの忍耐力も試されるかもしれませんね。
千葉県のように冒頭に計算問題を出題する都道府県は多くあります。
しかし、茨城県が大学入試を見据えて文章問題に昨年度から変更してきました。
他の都道府県も出題問題を追随する可能性があるので注意が必要です!
スポンサーリンク
塾での数学の教え方のまとめ
塾での数学の教え方について体験談をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
生徒に練習問題を数多くこなしてもらうことが大切になる数学。こちらが問題を解くところを見せているだけの教え方では生徒の成績が上がりませんし、それで分かるような生徒はレベルが高い生徒です。
ある程度教えたら、生徒が一人で解けているかどうかを確認することが、生徒の理解度を知る判断材料になります。じれったくなるかもしれませんが、口を出さずジッと見守る時間も必要です。