日産のカルロス・ゴーン前会長が11月19日に報酬を低く報告した金融商品取引法違反で逮捕されましたが、まだニュースで取り上げられていますね。
かつては日産を立て直したと話題になった人なので、衝撃が大きかったのでしょうか…。
内部告発だった、との噂もありますが、トランプ大統領とマクロン大統領の批判もありましたね。
これらも含めるとゴーン前会長がなぜ逮捕されたのかが見えてくると思います。
カルロス・ゴーン前会長の逮捕から見えてくること
まず、ゴーン前会長が逮捕されたのは11月9日(月)の夕方でした。
カルロス・ゴーン前会長は東京地検特捜部に逮捕されたわけですが、この組織は、汚職・不正・脱税などを捜査する部署で、戦後、アメリカのGHQ(米軍)に占領されていた時に東京地方検察庁に設置されました。
GHQによって設置されたので米国とも関係あるのかな、って思いますよね。
ルノーはフランスの会社ですが、フランスのマクロン大統領とトランプ大統領がつい先日、お互いを批判していました。
トランプ大統領が非難していた一つに、マクロン大統領の欧州軍計画があります。
アメリカは、欧州軍計画に反対なわけですよね。
一方のフランス政府は、ルノーと日産の経営統合を強く求めていました。
(ルノーは日産の株を45%所有する筆頭株主です)
政府が強く求めるのには理由があるわけです。
私達は、ルノーや日産と聞くと自動車の会社ってイメージがありますが、一国の政府が強く経営統合したがるほどですから、企業の利益だけを求めていだけではないことがわかります。
また、フランスは中国企業に投資をしていて交流がありますので、経営統合した場合、日産や三菱自動車の技術まで中国に渡る可能性があるわけです。
大学の講義で、新幹線の技術は中国に提供したけど、運行する技術は提供していない、と教わったことがありました。
手持ちの技術は簡単に他国に渡すことはできないものなんですよね。
ゴーン前会長が逮捕された日は、「在日フランス商工会議所100周年記念」イベントの日
ゴーン前会長が逮捕されたのは11月19日の夕方でしたが、偶然なのか、同日の9時から18時まで、在日フランス商工会議所100周年記念「日仏ビジネスサミット」が東京で開催されていました。
日産とルノーからトップが出席していました。
・日産自動車(株)代表取締役・最高経営責任者 西川氏
・ルノー名誉会長 イニシアチブ・フランス会長 ルイ・シュバイツァー氏
偶然じゃなくて、敢えてこの日を選んだのでは?って思ってしまいそうですね。
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最後に
マクロン大統領はゴーン前会長が逮捕されたのは寝耳に水だったらしいですが、それは当然でしょうね。
ということで、ゴーン前会長の逮捕は、単に報酬を低く報告した、という金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の問題だけではなさそうです。
なお、ご本人は不正は行っていないと否認しています。