沖縄が好きっていう方たくさんいますよね。
沖縄の海が好き、沖縄の食べ物が好き…で沖縄に旅行する人も、たくさんいると思います。
好きになると、どんどん沖縄のことが知りたくなるものです。
沖縄って本土とは「十五夜」の意味が違うってご存知ですか?
十五夜にはふちゃぎを食べるらしい?
ていうか、ふちゃぎって何?など気になることを調べてみました!
沖縄では十五夜になにをお供えするの!?
そもそも、十五夜というのは、陰暦の十五日の夜のことで、満月の夜です。
毎回必ず十五日ということではなく、満月に合わせてその日付は変わります。
古くからの日本の伝統行事では、月を眺めながら神様に豊作を祈るというものがあります。
では、沖縄の十五夜というのは、何が違うのでしょうか?
まず、十五夜は「じゅーぐや」というのが沖縄読みです。
そして、一般的にお月見団子を食べるっていうのが、十五夜のイメージですが、そこが違います。
沖縄では、『ふちゃぎ』という、あずきをまぶしたお餅を使います。
ふちゃぎで使う小豆には、厄除けの意味があるそうです。
米粉に、水と塩を加えて、こねて練って蒸した餅に、小豆をまぶしたもので、小豆をつぶさずにまぶすことで、災難除けの効果があるのだそうです。
割と小さくて、俵型をしています。見た目は、小豆なので甘そうなのですが、全く甘くなく、塩味のするものと、甘いタイプがあります。
沖縄では、餅つきをするという文化はなく、本土でいうところの、団子のことを餅といいます。
本土で月見団子が売られるように、沖縄でもその時期になれば、スーパーに『ふちゃぎ』が並びます。
豊作を祈願し、お供えをした後に食べます。
沖縄はなぜ十五夜に『ふちゃぎ』を食べるようになったの?
調べてみたところ、『ふちゃぎ』の由来となるようなものがいくつかありましたので、ご紹介します!
餅が母親、小豆が子供を表していての『子孫繁栄』の食べ物であるとか、餅は月、小豆はそのまわりの星を意味しているとか、小豆は厄除けになることから餅につけた等々。
あと、古い物語があります。
簡単に紹介しますね。
「昔、魔物に惑わされた男がお墓に入れられていました。
たまたま、そこを通りかかった人がいて、その声を発することができない惑わされた男は、助けて欲しい気持ちで通りかかった人の肩を掴みました。
通りかかった人は、いきなり肩を冷たい手で掴まれて、幽霊かと思いびっくりして走り出してしまいました。
しかし、惑わされてお墓に入れられていた男は、その拍子で出ることができました。
通りかかった人は、その惑わされた人から話を聞いて、家族のところまで連れていってあげました。
その頃、男の家では、その男性がいなくなって49日が経っていたので、とりあえず亡くなったことにしてしまい初七日をしようと、餅菓子を作って準備をしていたところでした。
そこに男が生きて帰ってきたので、家族は大喜びしました。
初七日のために、作っていた餅に、生きて帰ってきたお祝いで赤い小豆を付けることにしました。
それが『ふちゃぎ』になったと言われています。
今では十五夜に食べる餅として沖縄では定着していきましたとさ・・・。」
不思議な物語ですね!!!
沖縄や石垣島では、よく「魔物に惑わされる」と言うそうです。
スポンサーリンク
まとめ
こうして調べてみると、普通に月見団子を食べるより、『ふちゃぎ』を食べる方が、しみじみと、味わい深いような気がします。
『ふちゃぎ』の由来はどれが正しいのかはわかりませんが、どれだとしても素敵ですよね!
古くからのものに、意味があるというのは、感慨深いです。
何かを好きになると、色んなものの由来を知りたくなりますね。
今度沖縄にいくときには、十五夜を狙って行ってみたいものです。