パソコンは職場では欠かせないツールですし、個人で所有している方も多くいらっしゃいます。
安い物でもないので、できれば長く使いたいですよね。
PCの寿命は様々で、毎年故障するため買い換えている方や、10年以上使っている方もいますので、自分のPCの寿命はどれくらいなのか判断しづらいものです。
そこで気になるのが、PCの寿命が近づいてくると出てくる症状ではないでしょか?
PCを使っているとフリーズしたり、いつもと違う現象が出てくることがあり、
「もしかして故障?寿命なの?」と不安になることはありませんか?
PCに詳しくないと、ただの誤作動で問題ないのか、寿命が近づいているのかの見分け方がわからないものです。
PCの寿命が近くなるとどのような症状が表れるのか紹介しておきますね。
また、できるだけ長く使うためのヒントも書いておきますので是非参考にしてください。
会計上のパソコンの寿命
昔のパソコンは高額商品で1台50万円~100万円と高価な資産でした。
企業はパソコンを購入した際に固定資産として計上することになっています。
固定資産は年数が経過するほど価値が下がるため、減価償却(げんかしょうきゃく=毎月価額が低下する会計の仕組み)をおこないます。
パソコンは購入されると、価値がある期間を60ヶ月に設定されます。
60ヶ月は5年のことです。パソコンの耐用年数を5年とした企業が多かったため、パソコンの寿命は減価償却期間と同等にして5年と位置付けました。
昔のパソコンはデリケートな精密機器でしたが、最近のパソコンは耐久性に優れているので、5年以上使用することも可能です。
パソコンを動作させるオペレーティングシステム(OS)も高機能化しています。
Windows系はWindows10、Mac系はMacOSX10が最新ですが、例えばWindows系では、企業・個人の方はWindows XP/Windows NTを使用しているケースも見受けられます。
パソコン本体の寿命は重要なことですが、古い版数のOS使用を見直す必要もあります。
PCの寿命が近づくと出てくる4つの症状
ノートパソコンの寿命が近づくと出てくる一般的な症状を説明します。
画面のフリーズが頻繁に起きる
「ハードディスク」内に悪性のソフトウェアが常駐している可能性があります。
悪性のソフトウエアとは「ウイルス」とも言います。
「ウイルス」対策・除去アプリケーションを用意して防衛しましょう。
「ウイルス」除去が出来ないとき、大切なデータが修復出来ないときは、悪戦苦闘するよりも買い替えを検討することも必要です。
パソコンを起動すると異音がする
「カリカリ」「バチバチ」などの異音が頻繁に出るときは、重要な「ハードディスク」に異常に至っている可能性があります。
大切なデータをUSBメモリー・DVD・BD・HDDにバックアップして、販売店・近隣の家電量販店で見てもらいましょう。
パソコンを起動すると焦げた臭いがする
焦げた臭いはパソコンの電源周囲に異常があります。
パソコン習熟者であれば「電源ユニット」を交換して対応することが可能です。
それ以外の方は販売店・近隣の家電量販店で見てもらいましょう。放置すると発火するケースがありますので、素早く対処しましょう。
電源が頻繁にオフされる
電源ユニットに原因があります。電源ユニットは「ハードディスク」に次ぐ大切なハードウエアです。
頻繁に電源がオフする状況であれば、販売店・近隣の家電量販店で見てもらいましょう。
見てもらう前には大切なデータを外部記憶媒体(USBメモリー・DVDなど)にバックアップしておくことが重要です。
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ノートPCの平均寿命は何年か?
ノートパソコンを使用しているユーザーの方は多いことでしょう。
ご自宅にデスクトップ型パソコンをお持ちで、外出時は軽量化されたノートパソコンを持参される場面をよく見ます。
また、企業ではデスクトップ型で大型モニターをご使用の方が多いようですが、営業職の方々は社外での営業活動・社内の事務作業はノートパソコンを活用しています。
ノートPCも同様に5年と考えられていますが、デスクトップPCと違い持ち運びするケースが多いため、実際は寿命が短くなることもあります。
ノートPCに「使用していると突然画面が固まってしまう(フリーズ=固まる)」症状や「パソコンの性能が低く、最新の動画を再生することができない」症状、「パソコンのOSが古くて最新のゲームアプリケーションが使用できない」症状が出ていませんか?
上記の症状が発生すると再起動して対応することや最新の動画閲覧を我慢すること、最新のゲームはやらない選択肢もありますが、高性能なハードウエアへの切り替えと最新のオペレーティングシステム(OS)に切り替えるサインかも知れません。
しかし、症状が落ち着くと使用は可能です。
ノートパソコンで画面がフリーズすることは驚愕する異常事態ではありません。
症状が継続する、故障や寿命では無いようです。
1.書類等を作成し、処理に時間がかかっていることが原因と思われる場合はしばらく待つ。
2.キーボードの[Ctrl]キー、[Alt]キーを押しながら[Delete]キーを押す。
3.上記で解消したい場合は、「電源ボタン」を長押ししてシャットダウンする。
2と3の場合は、PCがシャットダウン後、10秒以上時間をおいてからPCを起動させてください。
パソコンのトラブルと思われるパーツは「電源系」またはパソコンを稼働させるオペレーティングシステム(OS)に問題があります。
「電源系」はハードウエアなので、販売店・近隣の家電量販店で確認してもらいましょう。
OSのトラブルはOSがOSの修正パッチをパソコン本体に自動でダウンロードして電源オフ時に更新が掛かるので、OSのトラブルは希少と言えます。
しかし、これまでの症状では故障でも「寿命」が到来したとは言えません。
一般的にパソコンの寿命は、「ハードディスク=磁気式記録装置」に影響されるようです。
「ハードディスク」はパソコンを起動させるオペレーティングシステム(OS)が記録されている場所です。
その他データ・アプリケーション・Word文書・Excel文書・画像・動画全てを保存する場所が「ハードディスク」です。
「ハードディスク」に異常があると、正常に起動しない症状や画面がフリーズする症状が頻発して業務・作業の進行を妨げます。
パソコンの「ハードディスク」は磁気媒体で製造させています。
データの読み書きを繰り返すことにより磁気媒体が摩耗していきます。摩耗の深度が大きくなると不具合が発生する可能性が高まります。一般的に5年が目安です。
パソコンの寿命を延ばす方法
パソコンの平均寿命は5年程度と言われていますが、5万円~20万円もする高価な情報機器ですから、ユーザーとしては5年以上使用していきたいものですよね。
パソコンを長持ちさせる方法を紹介します。
衝撃を与えない
電気製品全般に言えることですが、乱暴な取り扱いをしないことです。
特にノートパソコンの「ハードディスク」は超精密部品です。過度な衝撃・振動は禁物です。丁寧に取り扱いことを意識して下さい。
本体に熱を蓄積させない
ノートパソコンには熱に弱い部品が多く使用されています。
ノートパソコンには放熱するためのファン(扇風装置)と排気口があります。
その排気口が汚れていたら清掃し、排気口を塞がないように使用しましょう。
結露に注意する
寒暖差が大きな温度変化は精密機器に大敵です。
特に室内から外出先で使用するケースは注意が必要ですので、出張などで持ち運びが多い場合は注意しましょう。
静電気によるショートに注意
特に冬季で乾燥した状態は静電気の発生に気を付けましょう。パソコン操作をする前に金属製品で除電してから使用することが大切です。
最後に
昔は現在に比べてパソコンがとても高額でした。
企業ではパソコンを購入すると固定資産として計上し、毎年少しずつ価値が減る減価償却の期間を5年と定めました。
そのようなことで今でも会計上、パソコンの寿命は5年と見積もられています。
ですが、最近では性能が上がっているため、5年以上使用することは可能です。
ノートパソコンの平均寿命は5年程度と意識して、頻繁に大切なデータをバックアップすることが大切です。
PCパソコンを長く使いたければ、パソコンの大敵である「衝撃」「排気口埃」「熱」「結露」「静電気」を除去することです。
また、悪性のソフトウェアに感染(ウイルス感染)しないように注意が必要です。
Eメールに添付されたファイルを不用意にクリックすることや怪しいアプリケーションのダウンロードは避けましょう。
自己防衛をすることでノートパソコンは延命できる可能性はあります。