天気の子の読書感想文とあらすじ!映画じゃなくて小説で泣いたわけ!

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天気の子の小説の読書感想文とあらすじを書いきます。映画を1回見ただけだとピンとこなかったことが、小説で理解することができたこと、映画では泣かなかったのに、小説だと涙が出てきたこと、映画でひなの人物像が薄いと思ったけど、小説ではどうだったのか?などについても書いていきます!

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天気の子の小説を読もうと思ったわけ

天気の子-読書感想文-あらすじ-1

 

映画には、見るだけで単純に楽しめる作品と、考察を楽しめる作品がありますよね。新海監督の作品はどちらにも当てはまりますが、後者の考察を楽しんでいるファンもたくさんいます。

 

また、『君の名は』。もそうでしたが、新海監督自身が小説を書かれているので、

 

  • 映画には描かれていない情報があるのではないか?
  • 小説だとどのような表現になるのか?

 

など映画とあわせて小説を読むのも楽しみの一つでもあります。

 

今回も、天気の子の小説を期待して手に取りました。また、初版は新海監督のサイン付き、ということで、発刊後、すぐに書店へ直行しました^^

 

というわけで、天気の子の映画をより深く理解したい!という思いで小説を読みましたので、天気の子の読書感想文とあらすじを書いていきます。

 

天気の子のあらすじ

映画『天気の子』予報②

 

天気の子の主人公は高校一年生のほだかという男の子で、光が差す空を見ながら、いつも「あの光のところへ行きたい!」と願っていました。

 

ほだかにとって光のある場所とは東京だったので、高校一年のある夏の日、家出をし、フェリーに乗って東京へ向かいます。フェリーの甲板で海に投げ込まれそうになった時、中年男性に助けられました。その男性は、須賀圭介といい、東京でライターの事務所を経営していました。

 

ほだかは念願の東京へやってきましたが、アルバイトは見つからないし、所持金は減る一方だし、怖い大人に出くわしたりして「東京って怖え」が口癖になるほどでした。考えた末、須賀の会社を訪ね、雑用やライターとして住み込みで下働きをすることになりました。

 

ある日、同世代のひなという女の子に出会います。ひなにはアルバイトが必要なことと不思議な能力を持っていたので、二人は一緒にビジネスをはじめることにしました。

 

そのビジネスとは、天気を晴れにするという不思議なものでした。ひなは雨が降っている空を晴れにすることができる不思議な能力を持つ晴れ女だったのです。

 

ネットでビジネスを始めると、天気を晴れにして欲しいという依頼がどんどん入ってきて、ひなもよろこぶ人の顔を見るのがうれしくて、晴れ女の仕事を楽しんでいましたが、体に異変が出てきました。

 

ある日、ひなは晴れ女には宿命があることを、須賀とほだかの事務所で働く夏海という女性から知らされます。

 

ひながテレビに映ったことで、仕事の依頼が殺到したことから、最後の依頼を終えたら休業することに決めました。最後の晴れ女ビジネスを終えて、ほだかとひながアパートへ帰宅すると、警察がやってきて、ほだかに両親から行方不明届けが出ていること、ひなは小学生の弟と二人暮らしだったので、児童相談所から人がくることを聞かされ、3人は離れ離れになりたくない一心で、大雨の中アパートを後にします。

 

土砂降りの雨の中、やっと泊めてくれるホテルを見つけた3人は、楽しい時間を過ごし眠りにつきました。翌朝目覚めると、昨夜の楽しかった時間は終わったのです。というのも、警察がやってきて、ほだかは連行され、ひなの弟の凪は児童相談所へ保護されましたが、ひなはどこにもいませんでした。昨夜身に付けていたバスローブだけが抜け殻のようにベットにあるだけでした。

 

東京の空は昨夜の大雨がウソだったように晴れわたっています。ほだかは、ひなが消えたことと快晴になったことで、ひなが空へ行ってしまった・・・。ひなが消えたことで、雨が止んで晴れになったのだとすぐに気づき、探しに行こうとします。

 

ほだかは警察署に連れて行かれましたが、刑事に、「必ず戻ってくるからひなを探しに行かせてほしい。」と何度も必死にお願いしますが、刑事たちは(当たり前ですが)認めません。ついに、警察署の取調室へ連行された時、刑事たちの一瞬スキを察知して、ほだかは脱走します。

 

タイミングよく、夏海が愛車のスーパーカブに乗ってやってきたので、ほだかは後ろにまたがり、ひなが晴れ女になった廃墟ビルの屋上を目指します。途中から山手線の線路を走り、どうにかたどり着きますが、そこに須賀がやってきて、「一緒に警察へ行こう、今ならまだ間に合う。」と説得され、屋上へ行くことができません。

 

二人が言い争っていると警察がやってきて、ますます屋上へ行くことがむずかしくなってきました。その時、凪がやってくると、「姉ちゃんを返せ」と叫び、ほだかを屋上へ行かせようと刑事へ飛びかかります。その様子を見ていた須賀は、ついさっきまで、ほだかに警察署へもどるように説得していたのに、警察へ殴りかかり、ほだかを屋上へと行かせます。

 


屋上へたどり着いたほだかは、鳥居をくぐると空高く舞い上がり、ひなの名前を叫び探します。すると、ひなの耳にほだかの声が届いて、二人は再会できました。ほだかが、「一緒に帰ろう!」と言うと、ひなは、「自分が戻ったら雨になる・・・。」と言います。

 

そんなひなに、ほだかは怒鳴り、

 

  • ひなはもう晴れ女なんかじゃない
  • 二度と晴れなくてもいい
  • 青空よりひながいい
  • 天気なんて、狂ったままでいいんだ!

 

と言うと、ひなの手をつかみます。

 

互いにきつく手をにぎり合うと、ほだかは、「自分のために願って」と言い、うなずくひな。

 

 


目がさめると廃墟ビルの屋上にいて、ひなはまだ目覚めていませんでしたが、ほだかは警察署へ連行され、ひなは別の場所へ保護されました。

 

ひなが地上へ戻ってきたことで、さっきまで晴れ渡っていた空が雨に変わり、それからずっと雨が降りつづけ、東京の一部は水没してしまいます。ですが、3年後に東京へ上京した時に、水没したところは、もともと海だったので、昔に戻っただけだ、と以前、晴れ女ビジネスに依頼をしてきた老女に教わります。

 

ほだかは、自分たちが世界を変えてしまったと責任を感じますが、須賀は「ほだかたちの責任ではない。世界なんて変わらない。うぬぼれるな。」と言います。

 

ほだかは地元へ戻り、二人は離れ離れに暮らしていましたが、高校を卒業後、ほだかは東京の大学へ進学するため上京すると、再会します。

 

二人が3年ぶりに再開した時も、雨はふり続けていましたが、どんなに雨に濡れても、世界が変わったとしても、僕たちは生きていく。と強く心に決めて「僕たちは大丈夫だ。」とひなに言いました。

 


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天気の子の感想

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前作の『君の名は。』が世界的に大ヒットしたこともあり、天気の子へ期待する声は多かったはずですし、新海監督自身、かなりのプレッシャーがあったと思いますが、それらをはねのけるほどの作品だと思いました。

 

天気の子は、世間の目なんか気にしない、世界を敵に回しても自分の素直な気持ちに従って行動するほだかそのものの作品です。実際、新海監督はインタビューで、『君の名は。』は賛否両論あって、ネガティブな感想や意見をたくさん見聞きした。けど、天気の子では、批判なんて気にせず作った。と語っていましたが、監督のこの気持ちがそのまま作品になっていると感じました。

 

ほだかは天気にこだわっていなかった

日常的生活で、何も考えないで行動したことが大きなことになることってありますよね。天気の子では、ほだかの行動で描かれています。

 

ほだかは、特別晴れにこだわっていないのに、ひなに、「晴れた方がいい?」と聞かれて、何も考えずに「うん」と言ってしまします。ほだかも雨より晴れがいい、と思ったひなは、まだこの世にいたいと思っていたけど、この世から消えることに少し踏ん切りがつきます。

 

ひなが消えてしまうなんて思ってもいなかったほだかは、何も考えずに「うん」と答えてしまったことを後悔します。実際、ほだかは、晴れにこだわりがあったわけではありませんでした。

 

東京へ向かうフェリーに乗っている時、雨が降ってきて危険なので部屋へ戻るアナウンスが流れると、甲板から部屋に戻る乗客たちに逆行して、一人で甲板へいき気持ち良さそうに雨にうたれていましたから。

 

ひなに初めて会ったとき、田舎から東京へ家出して来たことがひなにバレバレで、「東京へ来てからずっと雨だね。晴れにしてあげる。今から晴れるよ。」と言われた時も、ほだかからは雨がいやだなんて一言も発していませんでした。

 

一方のひなは、母親が入院していた時、母と弟の三人で、もう一度、晴れた青空の下を歩きたいと思っていました。そう願っていたある日、光に導かれて廃墟ビルの屋上へいき、鳥居をくぐるって「晴れ」を祈った時から、晴れ女の能力が身に付いたわけで、ひなは晴れにこだわっていたことが一目瞭然ですよね。

 

人って、自分の考えていることや願っていることが常識だと思いがちだと思いませんか?

 

天気の子では、ひなは母親と晴れた空の下を歩きたい、という願いや、ほだかに、東京へ来てからずっと雨だから晴れにしてあげたことから、多くの人は、雨より晴れがいいと思っています。

 

ほだかは天気に特にこだわりはありませんでしたが、ひなの天気を晴れにかえる能力に驚いたことや、晴れ女ビジネスをとおして、晴れを望む人が多いことや依頼者のよろこぶ様子を見て、ひなにほだかも晴れがいいよね。と聞かれたとき、思わず「うん」とうなずいてしまいます。

 

ほだかはにとっては、本当は天気なんてどうてもいいのに・・・。

 

このシーンから、人は自分のモノサシで物事を見てしまいがちなことがわかります。

 

常識というモノサシ

また、天気の子では、常識というモノサシも描写されています。

 

新海監督の作品の主人公は未成年ばかりですが、その主人公たちは、親目線では賛成できない行動ばかりします。『秒速5センチメートル』では、中学生の主人公が、転校した同級生の女の子に会うために地方までいき、雪で帰れなくなり二人で夜が開けるまで過ごします。

 

『星を追う子ども』では、主人公の女の子が家を飛び出し、地球の内部にある地下都市のアガルタへと旅をします。『言の葉の庭』では、主人公の男子高校生は雨の日の午前中は学校をサボります。『君の名は。』では、主人公の三葉が瀧に会うために、地方から東京へと一人でやってきます。『天気の子』では、既に書いた通り、ほだかは家出します。

 

そして、今までの作品とちがい、天気の子では、ほだかは自分の気持ちに素直に従って行動します。大人の言う常識には耳を傾けません。須賀は、常識人の役割をしていますが、その須賀も最後にはほだかのように自分の気持ちに従いほだかの味方になります。

 

この設定と須賀の気持ちが変わるシーンから、常識を気にせず、自分の気持ちに素直になれ、といわれているように感じました。

 

若い頃は、ほだかのように行動していたとしても、大人になると須賀にように、なんとなく世間の常識に埋もれてしまい、よくわかりもしない常識にとらわれて生きるようになる大人って多いのではないでしょうか。

 

天気の子の主人公は、君の名は。と同じく高校生ですが、中年男性の須賀は準主役で重要な役割があるし、夏海は就活をしているし、凪は小学生だし、依頼者には年配の女性も出てくるので、幅広い世代がそれぞれの感想をもてる作品だと思います。

 

いろいろな年代の人が、ほだかや須賀の行動を見て、どの様な感想を持つのか、興味があります。

 

ひなの存在

映画では、ひなの存在が薄いと思ったので、小説にはもっと書いてあるかな、と思ったのですが、映画とほぼ同じで、小説から新しい情報は少なかったです。もちろんメインの登場人物だし、スクリーンにはたくさん登場しますが、人物像というかパーソナリティーが弱いな、と思ったんですよね。

 

小説などで人物を作り上げる時、第三者が読んで、しっかりとキャラクター像が伝わることが大切なので、一流の映画監督である新海監督ですから、設定がブレているということは考えられません。

 

新海監督は、ひなは表情や出てくる言葉がくるくる変わる奇想天外な不思議な女の子、とインタビューで答えていましが、映画や小説では、確かにそういうセリフがあるんですが、ひなという女の子の本質はとっても控えめな印象なのです。

 

本当はつらいのに、笑顔でいる女の子で、明るいけど出しゃばることはしない子。

 

ひなが空に人柱となって消えてしまい、ほだかが探して再開した時、一緒に帰ろうというほだかに、自分が戻ったら雨になってしまう・・・とためらうひなに対して、「自分のために願って」とほだかのセリフがあるんです。

 

小学生の弟を一人残して、15歳という若さで、ほだかという好きな人がいて、その好きな人が一緒に戻ろうと迎えに来ているのに、自分が戻ると雨になるとためらうシーンからも、自分よりも他者のことを想う性格なのがわかります。

 

このシーンからも、他者ではなく、自分の人生を生きろ、と言われているように思いました。

 

天気の子の小説で泣いたところ

天気の子-読書感想文-あらすじ-3

 

映画では、始まってからメインのシーンになるまでが長いな〜と思って観ていて、ほだかがひなを探しにいくクライマックスでも泣くこともなく観終わりました。泣いた人もいるみたいですが、私は一滴の涙すら出ませんでした・・・。

 

ですが、小説では涙が出ました

 

さらに、天気の子の小説を読むことでより深く考察することができました。

 

どこで泣いたか気になりますか?

 

泣いたのは、本文ではなく、解説の野田洋次郎さんのところです。新海監督が、野田洋次郎さんのことを愛の人だと絶賛されているだけあるな、と感動しました。解説を読んで感動したことで、さらに作品自体にも感動したのです。

 

解説は7ページとちょっとで、最初の方は、解説の依頼を受けたときの、とまどいなどが書いてあるので、そうだったんだ〜って感じで読んでいましたが、天気の子の作品や新海監督のことをすっごく理解されていることや、やっぱり野田洋次郎さんて、新海監督が愛の人だと言い切る方なのだと感動するのです。

 

野田洋次郎さんの解説の一部を紹介します。いちばんないた一節は書ききれないので、気になったら小説を読んでみてください。どこで感動するのかは、人によってちがいますけど・・・。

 

この世界の美しさも、醜さも、悲しさも、自分たちで決めることができる。

僕たちは、自分自身で、この世界を定義することができる。

新海監督は知っている。本来、新宿という街が持っている美しさも、都会の空の独特の輝きも、どんな豪勢な料理でさえ誰かからのふとした優しい味にはかなわない。

引用:小説『天気の子』

 

 

まとめ

天気の子の読書感想文とあらすじでした。私は映画だけでなく、小説を読むことで野田洋次郎さんの解説で愛を感じ、作品自体をより深く考察することができました。

 

また、新海監督も野田洋次郎さんと同じく愛情深い人で、君の名は。のプレッシャーもはねのけた作品であり、監督の気持ちそのものがほだかに反映されていて、不安定な世界を生きる私たちへのメッセージのように感じました。

 

天気の子の映画にも小説にも、新海監督の愛がたくさん詰まっていて、世間のモノサシの中に生きずに、自分の人生を生きよう!そして、これから何が起こったとしても、世界が変わってしまっても、世界がもっと狂ってしまっても、君たちは大丈夫だよ!とメッセージを贈ってくれているのだと感じました。

 

監督からのメッセージか気になったら、別の記事で書いているので読んでみてください!

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天気の子の映画を見たときあまりピンとこなかったんですが、小説を読んでみたら、天気の子は私たちへのメッセージそのものだとわかりました。映画に描かれてなくて小説に書かれていることは少ないのですが、映画の場合、1回見ただけだとよく理解できない作品...

 

 

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