毎年秋になると店頭や通販サイトに新米が出てきます。
ご当地のブランド米から定番のお米まで、数多くの品種があります。
新米を頂いた時や、いつもと違う銘柄のお米を購入した時などには水加減はどれくらいがいいのかか悩んでしまうこともありますよね。
新米の水加減はどのくらい!?
実際に水加減を失敗してしまい、せっかくの新米を無駄にしてしまったという経験をお持ちの方もいるでしょう。
今回は、新米をより美味しく食べるための、水加減、とぎ方、浸す時間などについて説明したいと思います。
新米の水加減はコシヒカリなど銘柄によって違うの?
まずはお米の研ぎ方(洗い方)からです。
1回目はお米を水にくぐらせる感じで手早く洗うのがポイントです。
お水を入れたらすぐに捨てることです。
2回目・3回目はすすぐ感じで、力を加えずに優しくかきまわして下さい。
この時お米の粒が割れないように気をつけましょう。
水が半透明になるまで繰り返します。
やり過ぎると栄養や旨みが抜けてしまうので注意して下さい。
1合など、お米の量が少ない場合は、拝み洗いをするとお米を優しく洗うことができます。
拝み洗いとは、両手のひらにお米を挟んで前後に優しくスライドさせる洗い方です。
合掌するポーズで洗うので拝み洗いと呼ばれるようです。
水は水道水で充分ですが、浄水器の水だとより美味しく炊けます。
浄水器がない場合は、最初に洗う時と最後の浸水だけペットボトルの水を使うといいですよ。
炊くときにだけペットボトルの水を使う人がいますが、お米は最初に水を入れたときにたくさん水分を吸収するので、一番最初にキレイな水を使った方がいいのです。
以前は、白い濁り水がなくなる程度まで洗ったものですが、最近は、4回ほどがちょうど良いとされています。
- 1回目は水を入れてすぐに捨てる
- 2回目・3回目はやさしくすすいで洗う
- 4回目は水を入れて捨てるだけ
キレイな水を使うのは1回目と浸水(炊く時)に使用して、2回目~4回目は水道水でもOKです。
新米は水が多めなので、いつもより2%〜5%ほど水を減らして炊くとふっくらとした炊き上がりになります。
以前は、新米を炊く時は通常より1割程水を少なめにして炊くとよいと言われてきましたが、最近の新米は出荷前に乾燥されているので、それだと固めに炊き上がります。
やわらかめのご飯が好きな方には水を1割減らして、固めが好きな人は水を2割減らすといいでしょう。
今回はおにぎりを作るため、少し固めにしようと思って赤い矢印の水の量にしました。
炊飯器の種類や水の種類によっても差が出てきますし、人気の品種のブランド米などお米の種類によっても炊き上がりはかわってくると思います。
ぜひ何度か試してみて、コツをご自分で探っていただきたいですが、今回ご紹介している炊き方を一つの目安にしていただければと思います。
ちなみに上の写真の新米はコシヒカリです。
新米を水に浸す時間と美味しくするコツ
新米を美味しく炊くコツとして、できるだけ冷たい水で炊くことです。
水温が高い水で研いで炊くと、お米が水分を吸い上げる時間が早くなってしまうからです。
浸水したお米の中に氷をひとかけら入れて、しばらく放置しておくとか、冷蔵庫で冷やした水を使ってお米を研ぐとかやってみてください。
お米を炊くときに氷を使う!
新米は土地や銘柄によっては夏の終わり頃から出回りますので、まだ気温が高い時期には氷を入れたまま炊くとより美味しくなります。
冷たい状態からいっきに加熱することでうま味が出るからです。
氷を入れて炊く方法は、お米にこだわっているプロの料理人の中にもいらっしゃいます。
最初聞いた時には驚きましたが、料理人の方がされているので間違いない!と思って真似したらいつもより美味しくなりました。
水加減ですが、新米の場合はもともと水分が多いので、基本どおりに炊くと柔らかい炊き上がりになります。
浸水時間ですが、通常ですと冬は60分くらい夏場は30分ほどですが、新米の場合は、できれば2時間ほど水につけることをおすすめします。
新米はお米の表面が固いため、水が浸透するまで時間がかかるためです。
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新米の蒸らし時間
蒸らし時間は、炊き上がったら炊飯器の電源をオフにして10分ほどそのままにしておきます。
蒸らし終ったら、再び炊飯器の電源をオンにして、ご飯をほぐします。
炊飯器によっては蒸らし工程が含まれているものもありますので、炊飯器の説明書を読んで確認してみてください。
蒸らし終わったら、十時に切り込みを入れて1/4ずつ底からすくい上げるようにご飯をほぐします。
この時に丁寧に素早くほぐすことで、表面に膜が張ったようになり冷めてもべちゃっとしません。
また炊くときに米2合に対して、オリーブオイル小さじ1杯分を目安に炊くといつもよりツヤが出て、しっとりと美味しく炊き上がります。
また米2合に対して、ひとつまみの塩を加えると、ご飯の甘みが増します。
ぜひ試してみてください。
新米は古米とくらべてコツが必要ですが、うまく炊けた時は嬉しいですね。
まとめ
新米の収穫する季節になると、新米を頂くこともありますね。
新米は、お米のブランド品などの品種だけではなく使用する炊飯器だったり使用する水によっても異なります。
炊き上がりの好みもありますし、炊飯器にもよりますが工夫することで美味しく炊き上がります。
自分でアレンジを加えて炊いてみるのも新しい発見があっていいですよ。
いろいろと試してみて、好みの炊き上がりがみつかるといいですね。
より美味しい新米をいただきましょう!