クリスマス・イベントが終わると、街中は大急ぎで正月飾りに変わり、百貨店・ショッピングセンターなどは大きな門松を店頭に配置しますよね。
一般家庭でも門松を飾りますが、玄関の前におけばいいだけだと思っていませんか?
門松は左右に飾りますが、雄と雌がありますし、飾ってはいけない日などもあります。
この記事では、以下について説明していきます!
・飾りつけをする日
・飾りつけをしてはいけない日
・片付ける日
一軒家・マンションでの「門松」の正しい置き方
正月飾りの「門松」は、「年神様をお迎えする」ためです。
一軒家であれば門・玄関に対に設置します。
また、マンション・アパートなどの集合住宅は、管理組合がまとめて建物玄関に一対を設置するケースがあれば、個々のドア前に小型の「門松」一対を設置するケースを多く見かけます。
「門松」は一対設置します。門・玄関に左右に設置しますが、左側の「門松」・右側の「門松」は同じものではないってご存知でしたか?
立派な竹3本組を使用した大型の「門松」は専門業者さんが設置してくれます。一般家庭は、近隣の生花店やスーパーマーケット・ホームセンター・ディスカウントショップで購入しますが、必ず2本が対になって販売されています。
一般家庭向けの「門松」は単純に同じ松飾りが2本対となって販売されていることではなっかったのです。一般家庭向けの「門松」には、左右に飾り付けする取り扱い説明書があり、左右の違いが記載されていることを見ずに飾り付けをしていませんか?
「門松」には「雄」と「雌」がある
「門松」には「雄雌」があります。向かって左側が「雄」です。「雄」の松飾りは「雄松(おまつ)」と言い黒松を使用します。反対側の右側が「雌」です。「雌」の松飾りは「雌松(めまつ)」と言い赤松を使用します。
大型の「門松」は専門業者の職人さんが設置するので、「雄・雌」のことは当然ながらわかって設置しているわけですが、一般家庭向けにも「左・右」=「雄・雌」があるいと意識して設置をしましょう。
ただし、販売されている松飾りに「黒松」「赤松」・「雄・雌」に記載されていれば良いのですが、ホームセンター・ディスカウントストアなどで一対「\399」「¥499」などの安価な門松には「雄・雌」の記載が無いかもしれませんので、その際は、自分自身で「雄・雌」と決めて設置しましょう。
集合住宅の場合「門松」は飾るの?
アパート・マンションなどの集合住宅は、前述した通りに管理組合が共有の玄関に設置するケースがあります。その際は、個別にドア前に「門松」を設置しなくても良いです。
管理組合で共有の「門松」を設置しないケースは、個々の玄関扉前に小型の「門松」を設置しましょう。
アパート・マンションでは釘やボルトを使用して「門松」の設置はできません。針金などを使い工夫して設置しましょう。たまにガムテープなで飾り付けているケースがありますが、とても格好が悪いです。その際は玄関扉に「門松」の設置を諦めましょう。
玄関前に「門松」を設置できない場合
玄関前に「門松」を設置できないときは、玄関に「ミニ門松」を設置しましょう。アパート・マンションが多くなっている住宅事情ですので、玄関用の「ミニ門松」が多く販売されています。
玄関扉にガムテープを張って「門松」を飾り付けても「年神様」はやってこないかもしれません。玄関内にセンスが良い「ミニ門松」を用意して「年神様」をお迎えしましょう。
「門松」を設置する時期、片付ける時期・設置するNGの日を紹介していきます。
「門松」を設置する時期と設置してはいけない日
「門松」を設置する時期は、「松迎え」とされる12月13日以降であれば良いとされています。最近は12月25日までクリスマス飾りをしているので、12月26日・27日・28日に「門松」を設置するケースが多くなっています。
「門松」を設置する日で縁起が良くない日がありますので注意してくださいね。
翌日は新年です。大晦日に「門松」を設置することは「一夜飾り」と言って縁起がよくありません。それは不幸があったとき通夜と告別式の1夜だけ、お悔やみの飾り付けをします。そのため「一夜飾り」は縁起が悪く、「年神様」が通過してしまいます。
29日は語呂合わせで「9」=「苦」に通じることから、「九松」と言われ縁起が悪いとされています。「29」を「二重苦」とも読むことができるので、12月29日の設置は避けましょう。
12/29と12/31に門松を飾るのは避けましょう。12月30日に「門松」を設置することは問題ありませんが、12月28日までに飾り付けをすることが理想です。
「門松」を片付ける時期は地域によって違う
次に「門松」を片付ける時期を書いていきます。
関東は7日、関西は15日です。「門松」を飾り付けする期間は「松の内」の間です。「松の内」は1月15日の「小正月」までの期間を言います。今でも帝がお住まいであった京の都は1月15日まで飾り付けをしています。
それでは、なぜ関東は7日なったのでしょうか?
江戸時代に徳川幕府の命令で「正月」は1月7日までである「お定」が発せられたので「松七日」に短縮されたためです。
「門松」の飾り付けを片付ける時期は各地域によって異なりますが、関東は7日・関西は15日と覚えておけば、違和感がなくなるようです。
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最後に
私はスーパーマーケット・ホームセンター・ディスカウントストアなどで購入した「門松」を毎年設置しますが、取り扱い説明書を確認したこともなく、「雄・雌」があることも知りませんでした。
それからは「雄・雌」=「左・右」を間違えずに飾り付けをして「年神様」をお迎えしています。
12月25日のクリスマスが終わると、何かと慌ただしい時期になります。来年の幸運を願って新しい「年神様」をお迎えするために正しく「門松」を飾りましょう。
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門松を片付ける日は紹介しましたが、処分はどうしていますか?
ゴミの日に捨てている人、毎年使い回ししているご家庭もあるようですが、できれば神社に持ち込んで処分してもらうのがオススメです。
タイミングが合わず持ち込みできない場合は自分で処分しても構いませんが。
・自分で門松を処分する正しい方法
・門松を処分するのにふさわしい日
については、以下の別記事でまとめていますので、参考にしてください!