毎回、屁理屈を並べ立てて周りの人間を圧倒する31歳、ニート男の日常を描いた俺の話は長いの第8話では、それぞれに問題が発生して、どう対処すべきか…、と動き始めた回でした。ニートなのに幸せそうな滿や晴海と光司の姿を見て涙する綾子。俺の話は長い第8話のあらすじや感想をまとめました。
俺の話は長い8話のあらすじ
第8話の放送日 :2019年11月30日
其の十五: ゆで卵と福引き
其の十六 :ミカンとコタツ
<キャスト>
岸辺満 役 生田斗真
岸辺房枝 役 原田美枝子
秋葉綾子 役 小池栄子
秋葉光司 役 安田顕
秋葉 春海 役 清原果耶
脚本 金子茂樹
其の十五 ゆで卵と福引き
夜、台所で勉強している春海(清原果耶)に夜食に温かいそうめんを作って欲しいと頼まれた満(生田斗真)。
二人で夜食を食べながらの話題は高平陸(水沢林太郎)に告白したものの 断られてしまった事。春海は学校で陸との関係がギクシャクしている事を満(生田斗真)に打ち明けますが、春海から行動しなければ、このままの状況が続くと満は春海にアドバイスします。
翌朝、光司(安田顕)は職探しの為にハローワークに出かけるところで満と出くわします。一緒に行こうと満を誘いますが、張り切って職探しされるのは迷惑だと断られます。
その日は父親の月命日。これから墓参りに行くのかと満は房枝(原田美枝子)に尋ねると「檀野さん(長谷川初範)にもう連れて行ってもらった」という返事が返ってきて満は呆気に取られます。
春海が学校から帰宅すると、房枝から檀野に頼まれ作った新しいメニュー、ハヤシカレーの試食をしてほしいと頼まれます。春海にめちゃくちゃ美味しいと評価されて房枝はとても嬉しそうです。
その日の夜、綾子夫婦は檀野が光司の再就職の相談にのってくれると、2人で高級鉄板焼きの店に招待されます。綾子の不安をよそに檀野は「私がなんとかする」と豪語、その言葉に少し安心する綾子でした。
一方、その頃満は、薗田(本多力)の家でサッカーゲームをしながら、檀野が高級外車を4台所有し、この辺りでは有名な金持ちだという情報を得ます。そして、房枝に気があり、牧本(西村まさ彦)とポラリスでバチバチの仲だという事も聞きます。
そんな檀野と牧本の話を聞いた満は、吹き矢の練習で房枝がいない夕飯時、綾子達と房枝の再婚話で盛り上がります。満も綾子達も金持ちの檀野との再婚ならば牧本との再婚よりも全然良いと意見が一致します。
BARクラッチのオーナーの明日香(倉科カナ)にふられた満は、クラッチに顔を出さなくなっていました。もう店に来ないのでは?と心配した海星(杉野遥亮)がポラリスにやってきて、満がこなくなる事がとても嫌だと本音で話します。
海星と別れ店を出た満を、今度は牧本が頼みがあると無理やり連れ出します。牧本の頼みは、檀野と房枝が仲良くならないよう、2人の関係を壊してくれというものでした。
息子にそんなことを頼むのが恥ずかしくないの?と満は牧本に聞きます。すると牧本はあわよくば…という考えがなかったわけではないが、ポラリスにいけなくなる事が嫌なんだと答えます。
満はポラリスより美味しいコーヒーを出す喫茶店は他にいくらでもあると話しますが、その言葉に対して牧本はこう答えました。
「美味しいコーヒーが飲みたいんじゃなく、いつものコーヒーが飲みたいんだ」
そんな話をしながら牧本が食べた おでんのたまごは黄身が2つ、今月2度目で運が良いと喜ぶ牧本。
しかし満は、2度も当たっておいて何も良い事ないじゃないかと反論しますが、これからだと牧本は良い事があると信じています。
吹き矢の大会が催され、房枝、牧本、檀野達は参加します。綾子、光司、春海は応援に駆けつけ、遅れて満も会場に姿を見せます。
そして満は檀野に重大な選挙違反があったと言い出します。自分が得たいポジションを狙うために、いろいろな手を使って自分をアピールするという点で恋愛も立派な選挙と同じだと自論を繰り広げます。
そして綾子達が檀野に買収されている事が立派な選挙違反にあたると言い、檀野には房枝と再婚する権利はないと、2人の仲を猛反対し始めます。
自分達が買収されている?と意味がわからない綾子達に、高級鉄板焼きの店で一番高いコース料理をご馳走になり、綾子の生まれ年の赤ワインを開け、帰りに商店街の福引券40回分ももらった事が買収にあたらないとは言わせないと文句を並べ立てる満。
高級鉄板焼きを食べに連れて行ってもらえなかった春海も、満側につき一緒に文句を言い出します。
そんな中、牧本は吹き矢の大会で優勝しました。
黄身が2つの運をここで使ってしまったか…と残念がる満をよそに、牧本は嬉しそう。房枝も牧本の優勝を心から喜んでいました。
大会が終わり、房枝に直接気持ちを聞く事にした満達は夕食時に房枝に問いただします。房枝は檀野は男としては苦手なタイプ、牧本は大切なお客様という位置付けで見ていると話します。牧本にはポラリスが営業している間はずっとカウンターに座ってて貰わなければ困ると長い付き合いの関係を大切にしているのでした。
その話を聞いて満は久しぶりにクラッチに顔を出します。常連が来なくなると店側がどんなに寂しいのか…という事を理解したのでしょう。光司は檀野から紹介を受けた議員秘書の面接を受けに行きましたが、緊張でガタガタです。
ポラリスには陸がやってきて、新しい裏メニューの『ハヤシカレー』をオーダーします。勇気を出して春海は陸に裏メニューができた事を話したのでした。
こうして周りは少しずつまた動き出しています。そんな中、買収で得た福引券でくじをひいた満でしたが全てハズレ。引きの強い牧本に引いて貰えばよかったと後悔します。その牧本はくじを1回だけ引きに福引所に訪れ、3等のエステ券10000円分を当ててしまいました。
自分では使わないとそのエステ券は房枝の元に…。
やはり房枝は魔性の女だと納得する満達でした。
其の十六 ミカンとコタツ
議員秘書の面接に落ちた光司は部屋に引きこもる時間が増えていました。食欲もないようで、みんなと一緒に食事を取る事も減っています。そんな光司のことを、綾子はとても心配しています。満をクラッチに誘い、光司のことが心配なので監視してほしいと頼みます。
嫌々ながら頼まれた満は翌日から光司の監視を始めました。水をやりながらハーブに話しかける光司の姿を見て、満も心配度合いが増します。
ちょっと買い物に出かけるという光司のあとをつけると、光司は煎餅やお酒、カップ麺を買い込みます。そして光司が次に行ったお店はおもちゃ屋さん。
「?」とそのまま尾行を続け、自宅に戻った満を光司の方から部屋に来ないかと誘いました。
光司の部屋に行くと…
そこには完成したマチュピチュのジグソーパズルが2つ。まだ時間がかなり早いが今から飲まないかと自分で育てたミントでモヒートを作る光司を見て呆気にとられる満はそのままの状況を綾子に報告するのでした。
食欲がないのはパズルを作りながら煎餅を頬張っていたのでお腹が空かなかっただけ、そしてこれから3000ピースのマチュピチュのジグソーパズルの製作に取り掛かると、嬉しそうに話す光司に、ニートとしてのポテンシャルの高さを実感する満でした。
ある日、満は、光司にコタツを出すのを手伝ってほしいとお願いし、2人でコタツを組み立てて設置して温まります。
そのなんとも言えない温かさに、争う気持ちがなくなると、世界中の人がコタツに入れば戦争はなくなるんじゃないかと満は自論を展開し始めました。
コタツに入りながらミカンを食べる2人は、ミカンの食べ方について話し始めます。光司はミカンの薄皮を残す食べ方で、綾子によく叱られ、それがストレスになってミカンを自由に食べさせろという歌を作ったことがあると、話し出しました。それを聞いた満は、是非その歌を聞かせてほしいと、頼みます。
ベースを持ち出し、歌を披露する光司でしたが、ミカンを自由に食べさせろと繰り返すくだらない歌に2人は大盛り上がり。ニートブラザーズとコンビ名までつけ、今の自分達を歌にしようと考え始めました。
出来上がった歌を2人で歌っているところをポラリスから足りない食材を取りに来た房枝が偶然見てしまいます。
それを気づかず、歌い続ける満と光司。
学校から帰宅した春海に、カウンター内からそっと自宅をのぞいてごらんと房枝は春海に2人の姿を見せることにしました。
夢中で歌い続ける2人でしたが、春海に見られていたことに気がつき、歌うのをやめると、春海は続けてほしいと言い出します。そしてかなり昔、光司が作った、綾子の財布から小銭をくすねる歌を歌ってほしいとリクエストされますが、光司はどんな歌だったのか忘れていました。
しかし春海はその歌を覚えていて歌い出します。ベースで伴奏をしながら聞いていた光司は歌を思い出し、春海と一緒に歌います。
その姿を房枝はスマホで録画し、夜、綾子に見せると、結婚前はとても仲が良かった光司と春海の姿を思い出した綾子の目には涙が…。
いまだに光司のことをお父さんとは呼ばない春海ですが、一緒に歌ったことで、一歩踏み出したのかもしれません。
晴海は、昔父親に買ってもらったラジカセを買い換えたいと言い出し、光司に安くて良いから買ってほしいと綾子に話します。綾子は「そんな遠慮しなくて良いから、良いものを買ってもらいなさい」と話しました。
翌日、光司に新しいラジカセを買ってもらった春海は嬉しそうです。今まで使っていたラジカセをリサイクル屋に売りに満に連れて行ってもらいました。
ラジカセについた値段は1000円でしたが、綾子は迷うことなく買取に合意。唯一父親から買ってもらったもので手元に残っていたラジカセを処分したのでした。
一緒について行った満は自分が売りに出したコーヒーセットが店内にないことに気がつき、定員にどこにあるのか聞くと、最近、リサイクル店の近くに出来た喫茶店のオーナーが買い取って行ったと言うことを聞き、とても残念そうでした。
「周りは動いているね」と言う春海の言葉に、「今にみてろ!」と冗談まじりで話す満はそろそろ本格的に動き出しそうです。
俺の話は長い 8話 感想と見どころ
「其の15 ゆで卵と福引き」では房枝の再婚話が本人以外のところで盛り上がります。金持ちの檀野と、昔ながらの知り合いの牧本の2人から好意を寄せられている事に対し、なんの感情も持っていない房枝を家族は「魔性の女」と位置付けます。
吹き矢の会で知り合った檀野は高級外車を4台所有する近所では有名なお金持ち。房枝の事を気に入って、ポラリスの常連になるべく通い始めています。
しかし古くからの常連、牧本はそんな檀野の事が気に入りません。満を味方につけ、なんとしても2人が仲良くなる事を阻止しようと頑張ります。
「息子にそんな事話で恥ずかしくないの?」と満に問いかけられますが、恥ずかしさ以前に二人の仲が深くなる事をなんとか阻止したい気持ちが強い牧本は必死です。
「ポラリスにいけなくなる事が嫌なんだ」という牧本に「美味しいコーヒーを出す店は他にいくらでもある」という満でしたが、「美味しいコーヒーが飲みたいんじゃなく、いつものコーヒーが飲みたいんだ」と答えた牧本の言葉には、房枝を思う気持ちのの強さと同時にポラリスという居心地の良い場所を大事に思う気持ちが表れていると思いました。
満達は房枝に牧本をどう思っているのか問いかけます。「大事なお客様で、ポラリスを続けていく上で、ずっとカウンターに座っていてくれなきゃ困る」と牧本に対する気持ちを答えた房枝の言葉には、長い付き合いの牧本に対し、恋愛対象ではないものの大切な人という気持ちを持っている事が伝わってきました。
満に居酒屋で房枝に対する気持ちを打ち明けた時、牧本が食べていたおでんのたまごは黄身が2つでした。運が良くなるたまごだと話す牧本に、全然運が良くないじゃないかとツッコミを入れる満でしたが、これから良くなるんだと反論する牧本は、吹き矢の大会で優勝します。
運をそこで使ってしまったか…と呆れる満でしたが、牧本が優勝したことを、房枝はものすごく喜んでいました。きっと牧本は優勝したという事より、房枝が心から喜んでくれた事の方がとても嬉しかったと思います。
お互いの気持ちを面と向かって話すことはない二人ですが、きっとこの先もこのままの関係で仲良く過ごしていくのだと思います。
「其の16 ミカンとコタツ」では職を失った光司の日々の生活を取り上げています。食欲もなく部屋に引きこもっている時間が長い光司を綾子はとても心配し、満に光司を監視してほしいと頼みます。
めんどくさいお願いですが引き受けた満は、光司に気付かれないよう監視を始めます。
買い物に出かける光司のあとをつけたりと、必死に光司の監視をする満でしたが、光司の方から自分の部屋に来てくれないかと誘われ、日々の生活の様子を本人から聞かされる事になります。
マチュピチュのジグソーパズルの組み立てに没頭し、その際に食べるおせんべいでお腹を満たしていたことで食欲がないように周りに写っていただけだった光司の日々の暮らしぶりに、同じニート生活を送る満は呆れます。
満と同じようなグレーのスエットにパーカーを着ている光司は、ニート生活を送る満をあがめているかのようです。このままではダメと思いながら、職がない今を楽しんでいるところもある光司は、危機感はないけれど、綾子達に対して申し訳なさは持っているので、満のようにずっとニート生活を送ることはないと思われます。
満と一緒にコタツを出し、温もりを感じながらみかんを食べる2人はダメな生活を送っているのにとても幸せそうでした。
ベースを持ち出し、2人で今の自分達を歌う姿を春海に見られ、慌てて歌う事をやめる光司でしたが、春海の反応はこちらが想像したものとは違っていました。
昔作った歌を歌ってほしいとリクエストし、どんな歌だったかな?と歌詞を忘れてしまっていた光司とは対照的にスラスラと歌い始める春海。歌詞はとんでもなくひどい内容でしたが、一緒に歌う光司と春海はとても楽しそうでした。
春海は、光司の事をまだ父親と認めてない態度でいますが、本当はちゃんと父親として迎え入れているのだけれど、きっかけがなく、なかなか正直な気持ちで接する事が出来ないのだと思います。
房枝がそっと撮った仲良く2人が歌う動画を見る綾子は、涙を流すほど感動していました。自分が決めた再婚相手を娘が受け入れてくれないという悲しさがずっと心の中につきまとっていたのでしょう。何度も動画を繰り返し見る綾子は、とても幸せだったに違いありません。
この事がきっかけで、春海は父親からもらラジカセを新しいものに買い替える決心をします。
光司は一番安いのでいいけど、新しいラジカセ買ってくれるかな?という春海の不安に、「一番良いの買ってもらいなさい」とアドバイスした綾子も嬉しそうでした。
古いラジカセをリサイクル屋に処分しに来た春海は、1000円という低額査定にも関わらず迷わず売る事にしました。この時、春海の気持ちの中では新たな思いが芽生えていたはずです。
満が売りに出したコーヒーセットは数日前に近所の喫茶店のオーナーが買ったという話を聞き、残念がる満でしたが、世の中動いているという春海の言葉に、負けるもんか!と自分を奮い立たせる言葉を吐いた満の気持ちも、何かがリセットされたはずです。
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俺の話は長い9話の予想と見どころ
房枝の再婚はこの先ないようです。しかし牧本と檀野は諦めていません。どこかで、あわよくば…という気持ちを持ち続け、きっかけを狙っていくと思います。
光司の再就職は自宅のリフォームが終わって、自宅に戻れた時に目星がついているような状態になっていればと綾子は考えています。が、ニートの楽さを再度感じ、そして大先輩が一緒に住んでるというこの実家のニートに対するポテンシャルの高さが、光司からやる気を奪ってしまう現状…とても難しい問題になってしまっています。
満という強敵を再就職させるミッションの他に自分の旦那の再就職まで加わってしまった絢子には、春海の進学問題という大きな別の問題も抱えてしまっています。
仕事の疲れ、睡眠不足も重なりストレスだらけの綾子ですが、ニートという猛獣をうまくコントロールできるのでしょうか。近くに住んでいたら助けてあげたいと心から思います。
春海は自分の気持ちに素直になって、陸とまた仲良くなれるのかも気になります。お互い手探りながら、仲良くなる道を探しています。この2人は気持ちが本気だからこそシャイなんだと思います。満やラジオのアドバイスをうまく取り入れて楽しい学生生活を送ってほしいですね。
満も綾子達の同居によって行動や考え方がかなり変わりました。良い部分を生かし、何とかしなければの気持ちを大事にしニート脱出で切るよう、応援し続けますよ。
おれの話は長い8話はまとめ
それぞれの人間に、それぞれの問題が起き、どう対処して行こうか悩み始めた第8話でした。満は明日香(倉科カナ)にフラれたものの、彼女が教えてくれた『出来ることから始めよう』の言葉を胸に考えています。
光司は仕事を辞めたことでプチバカンス中という楽しみを得ましたが、その期間はそう長くない事は心得ています。
春海は陸とまた仲良く話す事ができるのでしょうか。お互いが好きという気持ちを持っている事に気がついてしまい、経験の浅い2人はどうしたら良いのかわかりません。満達のアドバイスを聞きながら、若い2人がいろんな体験を通して、お互いの気持ちを知っていくのはとても大切なことです。
綾子はニートになった旦那を温かく信じて見守るしかありませんが、一方春海の進学に対しては優しいことばかりは言っていられません。親としてきちんと道を開いてやらなければと、責任感の強い綾子は考えているので、誰よりも気苦労は多いでしょう。
魔性の女、房枝は自分の周りにいる人達と楽しく過ごせれば幸せだと思っていると感じます。
綾子達の自宅のリフォームが終わるまであと2週間、みんなの生活は大きな変化を迎えようとしていると思われます。