最近は、就職の面接のときにプレゼンテーションを導入する企業が多くなっています。面接の時に突然プレゼンテーションをしてください、と言われることもまれにあるほどです。ですが、面接のプレゼンの資料の作り方はそれほど難しくはありません。面接で使うプレゼン資料の作り方についてご紹介していきます。
面接で使用するプレゼンの資料の作り方
今までの採用面接では、求人応募者に対して人事担当・部門担当・担当役員などの面接官が、履歴書・業務経歴書を見ながら質問されたり自己PRをしていました。
準備なしでプレゼンテーションができる力量があるかないのかを問うベンチャー企業があってもおかしくありません。
そのようなわけで、面接のときに自己PRの一つとしてプレゼンテーションを求められることがあります。または、課題を提出されることもあります。
資料提出やPP作成の事前準備が必要な場合は、事前に通知されますので安心してください。
就職活動中の学生さんや転職活動中(雇用中で転職先に応募するケース)の方は忙しくて時間がないと思いますが、資料作成やパワーポイントはしっかりと作ることが大切です。
また、面接日に備えたシミュレーションも大切です。
初めてだと厳しいかもしれませんが、プレゼンでは、パソコンスキルのレベルチェックも同時に試されます。
面接をぶっつけ本番ではなく、しっかりと準備して、入念にシミュレーションをすることが大切です。
しっかりと準備したかは、プレゼンテーションのときに面接官にわかります。準備を充分に行うことで、高い評価をもらう気持ちで準備をすることです。
プレゼンを面接に導入する理由と注意すること
面接でプレゼンテーションを導入する理由とプレゼンテーションを通してどこを見ているかについて説明していきます。
理解力
提示されたテーマを理解して説明しているかをチェックされます。
表現力
視線、滑舌よく聞きやすいか、話すスピード、明るさなどチェックされます。
説明力
分かりやすい流れの話し方をしているのかチェックされます。
積極性
人前で堂々と話すことができるのか、相手を納得させる力があるのかをチェックされます。
独創性
提示されたテーマに対して自分の考えを含めた内容であること、指示されたテーマから脱線せずに話しているのかをチェックされます。
説明時間
提示された持ち時間内で説明できるかチェックされます。要点を押さえて時間厳守が求められます。
面接するのだからプレゼンは必要ないのでは?
と思いがちですが、
面接では採用担当者の質問に対する模範回答が、面接手引書・就職情報誌・インターネットWebサイトにたくさんあふれています。
その模範回答を避けるためにプレゼンテーション面接を導入するケースもあるわけです。
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プレゼン資料の構成と作り方
面接官ウケするプレゼンテーション資料の構成方法を説明します。
ここでは、マイクロソフト製品のパワーポイント(以下パワポ)を使用するケースで紹介しますね。
パワポ資料は1画面・1要点にすること
複数ページで構成されるPPの1画面に、ポイントを複数記載せずに1つのポイントで表現します。盛り過ぎは避けましょう。
メッセージを単純明快にすること
1画面に文字がずらっと並んでいると見づらいこともありますが、見たり話を聴く方の興味をなくすことになります。
パワポは複数のページで構成するので、単純化した個々の画面に要点を分散させます。パワポ画面を単純化して、注目される画面に仕上げましょう。
図・写真・イラストを効果的に配置すること
パワポ画面が文字だけだと見にくくなります。図・写真・イラストを適宜に配置すると、見る側、聴く側が興味を持ちやすいからです。
ですが、図・写真・イラストを多く使うと、見づらくなりますんで、できれば、事前に第三者に見てもらうことを忘れないでください。
面接官に好印象を与える2つのポイント
自己PRするプレゼンテーションで大切なことが2つありますので紹介します。当日、面接官ウケするかしないかの差が出ますので、ぜひ参考にしてください。
1.事前に口に出して練習をすること
作成したプレゼン資料と連動した事前練習をして、面接に臨みます。
タイマーで時間を計りながら、声を出して練習をします。スマホで録音して聞き返し、修正を繰り返します。自分の声を聴くのは恥ずかしいものですが、そのようなことを言っている余裕はありません。
できれば、友人・知人・就職転職エージェントやアドバイザーの前でプレゼンテーションをしてみましょう。
その感想やダメだしをヒアリングして改善します。友人たちにプレゼンテーションを見てもらえない場合は、動画に撮ってセルフチェックをします。
実際にプレゼンテーションの練習を重ねれば自信もついてきます。
イメージトレーニングすればいいから、と思わないでください。実際の練習には勝てませんし、ぶっつけ本番だとスムーズにいかなくなります。
面接までに何度も繰り返し練習して改善します。
忙しくて時間がない方でも、1回は練習することをオススメします。面接でのプレゼンテーションの持ち時間は一人3分~5分程度です。
30分練習しただけでも6回は練習できます。
2.相手に伝える姿勢・気持ちがこもっているか
相手に伝えるようとする姿勢・気持ちが大切で、一番重要になります。伝えようとする気持ちがないと評価されません。
プレゼンテーションが下手くそでも緊張していても、伝える姿勢・気持ちがあれば評価されます。採用面接担当者はプロですので、直ぐに伝わります。
最後に
面接でプレゼンテーションがある場合は、求人票に、「書類選考」「面接」「適性検査」の他に、面接時にプレゼンテーションを行いますと書いてありますので安心してください。
とは言っても、事前準備や練習は必要です。
課題は事前に知らされることが多いので、練習しようと思えばいくらでもできます。
面接でのプレゼンテーションは、資料作成のスキル、パソコンなどのスキルに加えてパワーポイントのスキルも試されます。採用面接官に伝わる資料になるかが大きなポイントです。
作成した資料をもとに、自分でプレゼンテーションの練習を繰り返して改善を重ねることが大切です。
希望する就職先や転職先の企業へ売り込みをする絶好な機会と思えば、資料作成やプレゼンの練習は苦にならないはずです。
事前練習をしたかしないとでは、本番に差が出ますので、必ず練習をして本番に臨みましょう。
事前練習をしたか、しないかは面接官にはすぐにわかるものです。練習をして面接のプレゼンに臨んだこともポイントにつながりますので、しっかりと練習してくださいね。