毎年6月頃から9月頃は台風が近づく季節です。
近年は地球温暖化の影響なのか?
偏西風の風向きの変化なのか?
南から北へ流れるジェット気流が変化なのか?
何が原因なのかはわかりませんが、台風が発生して日本列島を襲うようになってきました。
台風は事前に備えが出来る災害ですが、台風が接近してからでは間に合わない対策もありますので、出来る限り事前に準備しておくことです。
特に60歳以上の方は足腰の衰えを考慮して、普段から避難経路を確認しておき、危険から家族・自分自身を守りましょう。
台風に備えておくと良い買い物リスト、事前に準備できることなどをまとめました。
台風の事前対策
台風接近に備えて、非常用品を準備することは当然ですが、現在暮らしている住居周辺の備えを確認しましょう。
先日の西日本を襲った豪雨の後、東京にも台風が接近するとニュースなどで流れたためか、スーパーの棚からごっそりと食料品がなくなってしまった食材がたくさんあり、レジはいつもの3倍ほどの行列でした。
また、駅ビルは台風の影響で営業時間を切り上げ、翌日の営業時間も遅れて開店すると張り紙が出ていました。
急に準備をしようと思っても売り切れで商品がなくなったり、お店が閉店したりなど状況によっては買い物や準備ができないこともありますので、日頃から準備をすることが大切です。
住居と周辺の事前作業
台風は大雨を降らせます。大雨に備えて側溝・排水溝の掃除をして水の流れをスムーズにしておきましょう。
また、住居の屋根・外壁・塀の点検と補強も事前に出来る作業です。
屋根や高所外壁で不具合が生じたら自分自身での修繕は危険を伴います。
知人・友人・親戚の方と組んで作業をしましょう。それでも危険な際はプロに任せましょう。
家族と事前の話し合い
最近は、台風接近の場合、学校は午後の授業を中断して帰宅させます。企業も公共交通機関運行の状況を鑑みて、定時前に帰宅させています。
それでも我が家に辿り着かないケースがあります。事前に家族で緊急連絡手段とその方法を話し合うことが大切です。
また、離散した際に落ち合う場所を決めておきましょう。
台風に備えて防災用品・日持ちする食料品をインターネットWebサイトで検索することは大切ですが、自分自身が居住している地域が安全か確認することが更に大切です。
ハザードマップの入手【紙】
安全確認は「ハザードマップ」を入手することです。
居住地域の近くに洪水の危険がある河川・海抜の低地・急傾斜地・家が崖下に建築させている場合、水害・土砂災害の危険があります。
「ハザードマップ」は危険な箇所が一目で分かるように作成されています。「ハザードマップ」は市区町村庁舎で入手可能です。
以下は、以前東京都などから配布されたハザードマップと台風、地震などの自然災害の備えておいた方がよい買い物リストなどの冊子です。
東京都以外でも、ハザードマップなどは入手することができますので是非入手しておいて目をとおしておくことです。
すでに持っていてもほこりをかぶっているご家庭もあるかもしれませんので、すぐに取り出せる所に置いておいた方がいざという時に役に立ちます。
ハザードマップは、住んでいるのに「ここにこんな道があったのか」などと新しい発見があったりするので、一度でもいいので見ることをおすすめします。
ハザードマップの入手【インターネット】
ハザードマップはインターネットからも入手することが可能です。
検索するとたくさん出てきますが、おすすめは国土交通省のサイトです。
国土交通省ハザードマップポータルサイトでは、全国の都道府県のハザードマップを見ることができます。
非難経路の記載もありますので是非見ておくことをおすすめします。
手順は以下のとおりです。
1.国土交通省ハザードマップポータルサイトへアクセス。
上の青文字をクリックすると国土交通省ハザードマップポータルサイトへ飛びますが、yahoo、googleなどのブラウザの検索窓口を使う場合は「国土交通省ハザードマップポータルサイト」と入力して「検索」をクリックします。
2.以下の画面になるので、右の「わがまちハザードマップ」に都道府県と市町村を選択し、右の虫眼鏡のマークをクリック。
3.次の画面に変わりますので、台風の場合は「洪水ハザードマップ」のURLをクリック。
4.選んだ市町村のサイトへ飛びます。
今回は、江戸川区で調べました。
下にある「氾濫した場合の全体図」をクリックします。
市町村によって画面は違いますが、画面のどこかに防災などの名前でクリックできるところがありますので、その部分をクリックします。
5.ハザードマップがPDFで表示される。
避難経路が赤で表示されていますので、散歩もかねて歩いてみることです。
紙で必要なら印刷しましょう。災害の時は、停電でPCが使えないことや、スマホの充電ももったいないですから、紙で印刷しておくと安心です。
家族や近所にご高齢の方などがいらっしゃる場合は、印刷してお渡してしておきましょう。
できれば晴れた日にでも、一緒に避難所まで散歩しておくことをおすすめします。
非常用品の備蓄リスト
特に65歳以上の高齢者は、非常用品を備蓄しておきましょう。
高齢者は直ぐに行動出来ないケースがあります。
ライフラインが停止した際を想定して、非常用品を備蓄しましょう。
- 懐中電灯と予備の電池
- 着替え・タオル類
- ライター・マッチ類
- 救急薬品(救急箱・マスク・サニタリー用品・絆創膏)
- 携帯ラジオ・ワンセグ携帯
- 貴重品(公衆電話用に使用可能な10円硬貨やテレカ)
- 非常用食料水
- 食料品
その他、薬など必要な物があれば備えておきます。
インターネットWebサイトを検索して検索エンジンで上位に表示されるURLへアクセスすると、不正なサイトへ導かれる可能性がありますので、インターネットに慣れていない方は、確かな情報を得るために、以下から検索してリストを作成しましょう。
高齢者向けの備えのアドバイスコーナーもあるので安心です。
SNSの利用登録
東日本大震災直後は通信インフラが多大な被害を受けました。
連絡がとれない経験をされた方も多いと思います。
しかし、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が情報伝達の手段として広く活用されました。
災害時に役立つ政府の公式ツイッターアカウントをご紹介します。
- 相官邸(災害・危機管理情報)「@Kantei_Saigai」
- 首相官邸(被災者応援情報)「@kantei_hisai」
- 務省消防庁「@FDMA_JAPAN」
- 防衛省「@bouei_saigai」
- 閣府防災「@CAO_BOUSAI」
- 象庁「@JMA_kishou」
事前に、ツイッターのアカウント登録をしておくことで、なにかあった場合には、すぐに上記のような信頼できる組織から情報を得ることができます。
ただし、ツイッターは正確な情報ばかり流れてくるわけではありませんので注意していください。
パニック状態になると、判断基準があいまいになったりしますが、上記にあげた組織の情報であれば信頼できます。
高齢者は特に気を付け、噂やデマに惑わされずに正確な情報を得て行動することが重要です。
台風に備えておきたい食料リスト
ライフラインが停止した際に備えて、火や電子レンジを使用せずに食べられるものを用意しましょう。
簡単に揃えられ日持ちする食材は乾パン・缶詰・コーンフレークなどです。
台風が襲来して長い期間ライフラインが停止することを想定すると上記の3品だけでは栄養バランスに欠けます。
感染予防・健康維持を目途に、少しでも栄養バランスが摂れた食材で体力・抵抗力を維持しましょう。備えた食材は、賞味期限・消費期限を確認しましょう。
備えて置きたい食材を紹介します。
飲み物は最優先の生活必需用品です。
水・お茶は1人1日3リットルを目安に用意しましょう。重くて場所もとりますが、水分は生命を守る大切なものです。
他に野菜ジュース・ティーパック・コーヒー・ココアの嗜好品があると飽きがきません。
無洗米、アルファ化米、麺類(うどん・パスタ・ラーメン)はお湯でなくも水を入れると美味しく食せる非常用食品が開発・普及しています。
他にレトルト食品(米飯・粥)、カップ麺、乾パン、コーンフレークなどを備えましょう。
乾物(切干大根・乾燥和布・乾燥ひじき・海苔・干し椎茸)、缶詰(コーン・トマト・スープ)、保存可能な野菜類(玉葱・芋類)、即席汁物(スープ・味噌汁)です。
ここで忘れてはいけない用品が「缶切り」「ナイフ」です。
最近の缶詰商品はワンタッチタイプですが、缶切りが必要なケースがあります。
保存可能な野菜はナイフが無いと調理ができません。重くてかさばるものではないので「缶切り」「ナイフ」の防災用品は必要です。
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台風対策に備えておきたいグッズリスト
台風対策で備えて置きたいグッズの防災用品・飲料・食料品は前章で説明しました。
他にも備えて置くと生活必需品を紹介します。
衛生用品を備えておきましょう。
具体的に、最低限備えておきたい物をあげておきます。
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- マッチ
- ロウソク
- カセットコンロ
- 使い捨てカイロ
- ウェットティシュ
- 洗面用具
- 携帯トイレ
更にあった方が良い物は、他に落下物から頭部を守るヘルメット、軍手、使い捨て薄手グローブ、マスクがあれば、集会所・避難所での避難生活を安心しておくれます。
また、乳児のいる家族は、粉ミルク・紙おむつ・哺乳瓶・ウエットティッシュを用意しておきましょう。
高齢者・障害者で排泄動作に介助が必要な家族がいる場合、大人用紙おむつ・パッド・ウエットティッシュ・使い捨てグローブを用意しましょう。
最後に
台風の進路により避難所に避難する際は、家族全員が揃わない場合があります。
その際は、災害用伝言ダイヤル、局番なしの「171」に電話を掛けると伝言を録音出来ます。
自分の電話番号を知っている家族が伝言を再生出来る仕組みになっています。
当日被害にあった時のことを考えて事前に食料や備品を備えておきましょう。
SNS、特にツイッターに登録しておき、被害にあったときには正しい機関からの情報を入手して安全に行動するようにしてください。
東京都5区のハザードマップ9割が浸水と想定【2018年8月22日追記】
引用:葛飾区のHP
2018年8月22日に、心配なニュースが飛び込んできました。
東京都の5区が共同でハザードマップを作成したところ、最悪のケースでは9割も浸水すると想定されたというのです。
5区とは、海抜が低い低地の江戸川区、足立区、江東区、葛飾区、墨田区です。
5区は大規模な水害がおこった時のための非難対応をするために、平成27年10月から検討を積み重ねており、8月22日に結果が公表になりました。
約250万人を他県の千葉、埼玉へ避難させる計画を立てたようです。
5区にお住まいの方は区役所からハザードマップを入手して確認されることをおすすめします。
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